海外競馬情報 2010年03月26日 - No.6 - 5
イギリス競馬学校、学習プログラムを拡大(イギリス)【その他】

 イギリス競馬学校(British Racing School: BRS)は、競走馬の調教厩舎においてキャリアを積む考えのある子供たちに向けて、寄宿制学校で毎週授業を開講することを計画している。

 ニューマーケット地域の14歳〜15歳の子供たちを対象としたBRSのこのフレキシブルな学習プログラムは、人数の許す限り義務教育の最後の2年の段階にある地域外の若者たちにも門戸が開かれる。

 生徒たちは週日毎朝騎乗を行い、週4日は地元の学校で勉強し、木曜日の夜にはBRSに戻ってくる。

 毎週金曜日には競走馬管理とケアにおける国家職業資格の第1段階(NVQ1 初心者レベル)と第2段階(NVQ2 一般職レベル)の取得を目指した授業を受け、優秀な生徒は16歳で競走馬の厩舎で働く準備ができる。

 BRSのCEOロリー・マクドナルド(Rory MacDonald)氏は次のように語った。「私たちのフレキシブル学習プログラムは大成功を収めました。現在私たちはそれをニューマーケット以外にも広げたいと思っています」。

 「私たちは競馬学校が教育全般を行うフランスやアイルランドを模倣するつもりはありませんが、馬に興味を持つ子供たちが競馬産業に進むために現在の状況よりも一層適切なルートを与えるために、地域の学校に役立ちたいと思います」。

 「9月から開始させたいと考えているこの計画は、競馬に情熱をもっていても毎日ニューマーケットに通うには遠すぎる地域に住む人々の心に訴えかけるでしょう」。

 「生徒の保護者は、年間8000ポンド(約136万円)に上る寄宿舎の費用を支払うことになりますが、授業料は無料です」。

 


[Racing Post 2010年2月21日「British Racing School extends learning scheme」]