海外競馬情報 2008年09月19日 - No.18 - 2
13州、賭事業者の認証取得制度を発表(アメリカ)【開催・運営】

 海外賭事業者と競馬場に属さない場外馬券発売所(secondary pari-mutuel outlets: SPMO)は、賭事プールに参加するためには、当該州の州競馬委員会の承認を受ける必要がある。このたび13州においてはその前提条件として、2010年1月1日までに北中米競馬委員会協会(Association of Racing Commissioners International: RCI)の認証を取得しなければならないこととなった。

 13州とは、カリフォルニア、ニューヨーク、ケンタッキー、ニュージャージー、イリノイ、ペンシルヴェニア、オハイオ、インディアナ、ヴァージニア、デラウエア、コロラド、オクラホマおよびニューパンプシャーである。

 カリフォルニア州競馬委員会(California Horse Racing Board: CHRB)のリチャード・シャピロ(Richard Shapiro)委員長は、「今日、競馬の売上げ全体に占める場外売上げ比率は約90%に達しています。しかもその一部は法的な取締りが全くあるいはほとんど及ばない外国の賭事業者からのものです。だからこそ、各州の競馬統括機関が競馬賭事業者の実態と競馬の公正確保の状況について正確な情報をもつことが 重要なのです」と語った。

 同委員長は、「承認手続きとは別に認証手続きを設け、賭事業者を適正に審査する仕組みを確立することにより、公正確保がさらに向上するでしょう。この認証制度の構想・企画はずっと以前から進めてきました。このように多方面にわたる人々の支持が得られたことを嬉しく思います」と付言した。

 州間競馬法のもとで、競馬主催州の州競馬委員会は海外賭事業者とSPMOの賭事運営を承認する権限を有する。認証取得の期限が2010年1月1日とされたのは、ルール変更に時間を要するかもしれない州に配慮し、またRCIにSPMOと海外賭事業者の身元を徹底的に調査するのに十分な猶予を与えるためである。

[thoroughbredtimes.com 2008年8月4日「States to require certification of off-shore wagering outlets」]