海外競馬情報 2007年11月30日 - No.23 - 3
英国ブックメーカー、スペインへ事業拡大(スペイン)【開催・運営】

 ウィリアムヒル社(William Hill)は、スペインのゲーミングのグループ企業であるコデレ社(Codere)と共同事業体を立ち上げて、スペインでスポーツ賭事を運営するための2つ目の免許を取得した。

 この免許はバスク地方の地方自治体により付与される3件の免許の1つであり、ヴィクトリア(Victoria)という商標で運営されることになる。この商標は、EUが2006年8月にウィリアムヒル社とコデレ社の提携案を承認した後、今年初めに創設された。

 残りの2件の免許は、ウィリアムヒル社の英国で最大のライバルであるラドブロークス社(Ladbrokes)のような外国の入札者ではなく、現地の業者に付与された。いずれの現地業者も今年スペイン政府がスペインで初めてスポーツ賭事を自由化したときに成功した業者だが、まだ全国チェーン展開はしていない。

 ウィリアムヒル-コデレ社の子会社であるヴィクトリア社(Garaipen Victoria Apostuak)にこのバスク地方の免許を付与されたことで、この地方でベッティングショップを開き、多くのバーやスロットマシンセンターで賭事を運営することが可能になる。

 コデレ社は、スペイン、イタリア、アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、メキシコ、パナマ、ウルグアイにおいて、スロットマシン45,800台以上、ビンゴ場118ヵ所、スポーツ賭事場ホール53ヵ所、競馬場2場およびカジノ5ヵ所を運営している。

By Howard Wright

[Racing Post 2007年11月6日「William Hill pursue Spanish expansion」]