海外競馬ニュース 2024年03月07日 - No.9 - 3
ビュイック騎手、鐙なしの"ロデオ状態"で勝利(ドバイ)[その他]

 英国の平地チャンピオン騎手に2度(2022年、2023年)輝いたウィリアム・ビュイック騎手は、メイダン競馬場のジュメイラ1000ギニー(リステッド)で、ゴドルフィン所有のシンデレラズドリーム(牝3、父シャマルダル)に騎乗した。道中、鞍がずれて鐙から足を外した状態にもかかわらず、キャリア最高クラスの騎乗を見せ優勝した。
 ビュイック騎手は、レース序盤で鞍が前方にずれたため、バランスを取り戻そうと馬に食らいつき、落馬を避けるために足を鐙から外さざるをえなかった。そしてその後も、彼の言葉によると「ロデオショー」のような騎乗をせざるをえなくなった。
 ビュイック騎手が鐙なしの状態となりコーナーでバランスを取り直さなければならなかったため、オッズ1.05倍で支持された勝利は可能性の高いものからかなり低いものになった。しかしながら、同騎手の優れた騎乗技術により、同馬は大外を回ってレースの主導権を握り、信じられないような勝利を収めた。
 ビュイック騎手は次のように語った。
 「序盤から食らいついていこうとしていたので手綱を引いたら、小柄な馬のため鞍が私の体の前までずれてしまいました。コーナーに差し掛かる時にペースが緩んだので彼女を落ち着かせましたが、その後また鞍が上がって騎乗バランスが悪くなりました。そのため、最も安全な策として足を鐙から外すことにしました」。
 「それでも勝つことができましたし、鞍も無事でした。彼女はとてもプロフェッショナルでしたが、ちょっとしたロデオショーのようでしたね。彼女は仕事をやり遂げました。本当に成長していて、全く助けも借りずにたやすく勝ちました。レースのたびに進化しています」。
 ドバイスーパーサタデーで競馬専門家たちは、ビュイックの騎乗に圧倒された。
 レーシングTVのアンガス・マクネー氏は次のように語った。
 「ビュイック騎手は鐙から左足と右足を外し、彼女を走らせました。最優先したことは騎乗し続けることだったと思いますが、その後バランスを取り戻したら、彼女が優勝できるかどうかにかけたのです。本当に驚くべきことです」。
 「彼が最後の1/4マイル(約400m)をあれほど不快かつ速いスピードで騎乗したことは、今まで間違いなく無かったことでしょう」。
 この結果により、シンデレラズドリームが出走予定の英1000ギニー(G1)【5月5日、ニューマーケット競馬場】での同馬のオッズ(コーラル社)は26倍から17倍になった。
 ビュイック騎手の素晴らしい騎乗の動画は、下記リンクから視聴できる。
https://www.youtube.com/watch?v=limPH2SiYv8

By James Stevens

[Racing Post 2024年3月2日「'A rodeo show' - watch brilliant William Buick record an incredible win after riding without any irons」]