海外競馬ニュース 2023年03月02日 - No.8 - 2
2024年ブリーダーズカップ開催の舞台はデルマー競馬場(アメリカ)[開催・運営]

 ブリーダーズカップ協会(BCL)は、競馬シーズン終盤の世界的なチャンピオンシップイベント、ブリーダーズカップ開催の2024年(第41回)の舞台はデルマー競馬場になると発表した。この南カリフォルニアの競馬場がブリーダーズカップのホストとなるのは3回目となり、2024年11月1日(金)と2日(土)に開催予定である。

 ブリーダーズカップ開催はG1・14レースから構成され、賞金総額は3,100万ドル(約41億8,500万円)以上に上る。世界中から最高級の競走馬・調教師・騎手が押し寄せ、互いにしのぎを削る。開催場が持ち回りのこの大会は、2008年からカリフォルニアとケンタッキー以外で開催されていない。

 BCLの会長兼CEOであるドリュー・フレミング氏はこう語った。「ブリーダーズカップ開催が来年デルマー競馬場に戻って来ることをお伝えすることを大変嬉しく思います。2年連続の西海岸での開催は記憶に残るものになるに違いありません。BCLは常にカリフォルニア競馬のサポーターであり続けています。この素晴らしい開催場を世界中のホースマンやファンたちにふたたびご紹介することを楽しみにしています」。

 デルマーの経営陣およびスタッフと協力して計画はすでに進行中である。太平洋の海岸線沿いのサンディエゴのすぐ北にあるデルマー競馬場は、世界で最も目を引く風光明媚な競馬場の1つである。

 デルマー競馬場のジョシュ・ルビンシュタイン会長はこう語った。「2024年にブリーダーズカップ開催をふたたびデルマーに迎えることにワクワクしています。このイベントの権威と競馬場の海辺の象徴的な環境が相まって素晴らしい週末となるでしょう。さらに、ブリーダーズカップ競走がコミュニティにもたらす経済的恩恵にも感謝しています。このイベントはサンディエゴにとって画期的なものであり、2017年と2021年の記録的な成功に続くことを望んでいます」。

 デルマーは絵画のように美しい自然を背景にしたユニークなロケーションで、この町が国内外の観光客を魅了することは約束されている。

 サンディエゴ市長であるトッド・グロリア氏はこう語った。「サンディエゴが2024年ブリーダーズカップの開催地に選ばれたことにワクワクしています。このような権威ある国際イベントを迎えることは、世界各地から訪れるファンの皆さんや競馬産業のリーダーに私たちの美しい地域を紹介するのにうってつけの機会となります。エキサイティングなイベントを目指してふたたびデルマーに集まる競馬界の素晴らしい才能を迎えることを楽しみにしています」。

 デルマー競馬場はブリーダーズカップの開催場となった2017年と2021年にいずれも発売金の記録を打ち立てた。2017年の2日間の場内発売金はブリーダーズカップ史上最高の2,518万1,317ドル(約33億9,948万円)を記録した。総賞金600万ドル(約8億1,000万円)のBCクラシック(G1)でガンランナーの先行逃げ切り勝ちを決め、その大会をおおいに盛り上げた。

 観光振興局によれば、2017年ブリーダーズカップ開催は約9,600万ドル(約129億6,000万円)の経済効果を生み、それには宿泊部門の収入360万ドル(約4億8,600万円)が含まれる。

 2021年ブリーダーズカップ開催はコロナ禍の感染予防対策が緩和されつつある中で収容人数50%に抑えて実施された。それでもデルマー競馬場はすべての発売元を通じた総発売金で1億8,326万127ドル(約247億4,012万円)を集め当時の記録を打ち立てた。ニックスゴーが終始ハナに立ってBCクラシックを制してこの大会を盛り上げた。また、ラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌがそれぞれBCフィリー&メアターフ(芝G1)とBCディスタフ(G1)を制して、日本調教馬として初めてブリーダーズカップ競走優勝を達成した。

 なお、今年の第40回ブリーダーズカップ開催は11月3日(金)・4日(土)にサンタアニタパーク競馬場(カリフォルニア州アルカディア)で施行される予定である。

By Breeder's Cup

(1ドル=約135円)

[bloodhorse.com 2023年2月23日「Breeders' Cup to Return to Del Mar in 2024」]