海外競馬ニュース 2023年10月05日 - No.38 - 4
イントゥミスチーフ、2024年も25万ドルで供用(アメリカ)[生産]

 スペンドスリフトファーム(ケンタッキー州レキシントン)は9月28日(木)、イントゥミスチーフの2024年の種付料を25万ドル(約3,750万円)に据え置くと発表した。また、種牡馬26頭のうち大部分の種付料も明らかにした。

 スペンドスリフトファームのネッド・トッフィー場長はこう語った。「イントゥミスチーフは、長くて輝かしい種牡馬の歴史の中で海図のない水域を先へ先へと航海し続けています。5年連続で総合リーディングサイアーに輝いているだけでなく、セリで記録を塗り替えることで現役時代の成功を堅固なものにしています。そしておそらく一番画期的なことに、種牡馬の父として頭角を現しています。今年は1歳産駒のうち15頭が100万ドル以上で落札され、2005年にストームキャットが打ち立てた13頭という記録を更新しました。また、産駒が今年のリーディングフレッシュマンサイアーに輝く可能性が高まっています。マキシマスミスチーフが現時点でランキングの首位に立っているのです。それに来年はオーセンティックも活躍しそうです。本当に驚くべきことですね」。

 イントゥミスチーフは今年の現時点で産駒獲得賞金が1,960万ドル(約29億4,000万円)にのぼり、北米サイアーズランキングで2位のガンランナーに600万ドル(約9億円)以上の差をつけて首位に立っている。ブラックタイプ勝馬21頭と重賞勝馬9頭を送り出していることでも北米でトップであり、それらの産駒の中には、ケンタッキーオークス(G1)を制した最優秀3歳牝馬の最有力候補プリティミスチヴァスなどG1馬4頭がいる。

 イントゥミスチーフは今年これまでにセリで1歳産駒15頭が7桁(100万ドル以上)で落札されて、18年ぶりに記録を塗り替えた。その中には、ファシグ・ティプトン社サラトガセールにて320万ドル(約4億8,000万円)で購買された牡駒やキーンランド9月1歳セールで300万ドル(約4億5,000万円)の値がついた牡駒が含まれる(これら2頭はセリで取引された1歳のイントゥミスチーフ産駒の中で最高価格)。2023年に落札された合計62頭の1歳産駒の平均価格は74万6,854ドル(約1億1,203万円)であり、2位のカーリンを17万6,267ドル(約2,644万円)上回っている。

 これまで100万ドル以上の1歳産駒の最多記録は、2005年に13頭を送り出したストームキャット(イントゥミスチーフの3代父)が保持していた。それ以前は、1984年にノーザンダンサー(イントゥミスチーフの5代父)が初の2桁となる11頭を送り出していた。

 マキシマスミスチーフは現在、北米ファーストクロップサイアーズランキングで首位に立っており、今年イントゥミスチーフを父とする種牡馬として初めて産駒獲得賞金100万ドル超えを果たした。勝ち上がった産駒の頭数も19頭でトップである。

 スペンドスリフトファームは最近、G1馬のテイバ・ゼンダン・アラビアンライオンを2024年に種牡馬群に加えることを発表した。ガンランナー産駒としてこれまでで最も優秀な成績をあげて引退したテイバは、現在スペンドスリフトで見学することができる。3歳時にはサンタアニタダービー(G1)・ペンシルベニアダービー(G1)・マリブS(G1)を制し、BCクラシック(G1)でフライトラインの3着に入った後、2022年エクリプス賞の最終選考まで残った。初年度種付料は3万5,000ドル(約525万円)。

 昨年のブルーグラスS(G1キーンランド)を制したゼンダンの次走はウッドワードS(G2 アケダクト 9月30日)の予定である(訳注:結果は優勝)。一方、今年のウッディスティーヴンスS (G1 ベルモントパーク)を制したアラビアンライオンはサンタアニタスプリントチャンピオンシップS(G2 9月30日)に出走予定である(訳注:結果は7着)。2頭ともブリーダーズカップ開催(サンタアニタ)への参戦が決まっており、年末に引退してスペンドスリフトで種牡馬入りする。それぞれの種付料はそのころに発表される。

 2022年のリーディングフレッシュマンサイアーであるボルトドーロは、今年も産駒が競馬場やセリで活躍したことで好調を保っており、種付料が6万ドル(約900万円)に引き上げられる。彼は初年度産駒の獲得賞金により、北米3歳サイアーズランキングで6位につけており、2年目の産駒のうちこれまで13頭が勝ち上がっている。その筆頭は、BCジュベナイルフィリーズ(G1)に出走予定の無傷のG1馬タマラ(Tamara 母ビホルダー)である。

 2020年にケンタッキーダービー(G1)を制して年度代表馬となったオーセンティックは商業的に好調なスタートを切っている。今年1歳となった初年度産駒は現在までに82頭が落札され、平均価格は30万2,548ドル(約4,538万円)。2024年の種付料は5万ドル(約750万円)とされる。

 2021年最優秀短距離牡馬のジャッキーズウォリアーは、2023年の予約がエクリプス賞を受賞したビホルダーやグルーピードールを含む質の高い牝馬でいっぱいとなった。2024年の種付料は4万5,000ドル(約675万円)。人気ある若い種牡馬サイバーナイフとヤウポンも種付け満口のシーズンを終えており、2024年の種付料はともに2万5,000ドル(約375万円)である。

 ベルモントS(G1)優勝馬モードニゴールとG1・2勝馬ヴェコマの2024年種付料はいずれも1万5,000ドル(約225万円)である。ヴェコマは今年1歳となった初年度産駒のうち75頭がこれまでにキーンランド9月セールで落札されており、平均価格は11万1,501ドル(約1,673万円)。

 トッフィー場長はこう語った。「極めて好調な1歳セールを終えて早々に、2024年にスペンドスリフトで供用される種牡馬と種付料を発表できることを嬉しく思っています。競走馬の市場は相変わらず競争が激しく、生産者の皆様や生産界全体の健全性にとって素晴らしいことです。2024年に向けて誰にとっても自信と楽観がもたらされるはずです。スペンドスリフトでは、あらゆるレベルのクオリティ・価格・多様性をもつ血統に関して、生産者の皆様に絶好の機会を提供するよう常に努力しています」。

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By Eric Mitchell
(1ドル=約150円)

[bloodhorse.com 2023年9月28日「Into Mischief's 2024 Stud Fee Holds Steady at $250,000」]