海外競馬ニュース 2022年07月07日 - No.24 - 3
競馬に関わるすべての人々を団結させるSNSキャンペーンが発足(イギリス)[開催・運営]

 英国競馬界の多様性と包容性にスポットを当てる新しいSNSキャンペーンが開始された。"競馬に関わるすべての人々を団結させること"を目指したものである。

 この"オール・イン・ザ・レース(All In The Race)"プログラムは、競馬における多様性促進グループ(DiRSG)による取組みである。競馬界における多様性の幅広さを紹介する1分間の動画をハイライトとしている。

 その動画には、BHA(英国競馬統括機構)のCEOジュリー・ハリントン氏、フランキー・デットーリ騎手、マイケル・オーウェン氏(現在馬主として活躍する元サッカー選手)、カディージャ・メラー氏(英国のレースで騎乗して初めて優勝したヒジャーブを被った女性)のほか、ホースマン、競馬場で働く人々、メディア関係者、競馬ファン、エボニーホースクラブ(ブリクストンにある若者支援を目的としたホースクラブ。メラー氏もここで乗馬を学んだ)のメンバーなどが出演している。

https://www.racingtogether.co.uk/wp-content/uploads/2022/06/britishhorseracing_all_in_the_race-1080p.mp4

 DiRSGの議長であるスザンナ・ギル氏はこう語っている。「"オール・イン・ザ・レース"キャンペーンは競馬の包容性を改善させるために進歩を遂げている現在の状況、そしてそれが英国競馬界の未来にもたらす大きなチャンスというものを踏まえた上で、競馬に関わるすべての人々を団結させることを目的としています。競馬サークルがこのキャンペーンを受け入れ、SNSを通じてサポートしてくれることを望んでいます」。

 「競馬に関わる多くの素晴らしい人々・イニシアティブ・組織と連携しながら、私たちのビジョンを実現するためにDiSRGは取り組み続けます。そのビジョンにおいて英国競馬は多様性と包容性に富むスポーツであり、誰もがポテンシャルを発揮し、あらゆるコミュニティのファンが歓迎されていると感じるのです」。

 「私たちは皆、このビジョンを実現するための一員なのです。結果として、"オール・イン・ザ・レース"キャンペーンが示すように競馬界全体が目に見える形で恩恵を受けることになります」。

 動画と同時に、"オール・イン・ザ・レース"キャンペーンは次の3つのメッセージに焦点を当てることになる。(1)素晴らしい才能のある人々をスポーツに引き込むこと、(2)新しく革新的なアイデアを支持すること、(3)レース中でも競馬場以外の場所でも誰もがこの業界において歓迎されていると感じるようにすること。

 このプログラムに関する詳細はウェブサイト(racingtogether.co.uk/allintherace/)で、あるいはSNS上でハッシュタグ#ALLINTHERACEを使うことで閲覧できる。

By Peter Scargill

 (関連記事)海外競馬ニュース 2019年No.30「英国で初めてヒジャーブを被った女性がレースで優勝(イギリス)

[Racing Post 2022年7月5日「All In The Race campaign launches with mission to 'unite everyone in the sport'」]