海外競馬ニュース 2022年01月20日 - No.2 - 1
サウジカップに昨年の覇者ミシュリフが参戦予定(サウジアラビア)[その他]

 ミシュリフ(牡5歳)は1月12日、総賞金2,000万ドル(約23億円)のサウジカップ(G1 2月26日)に出走登録した152頭のうちの1頭となった。この世界最高賞金レースで2勝目を挙げれば、競馬史上最高賞金獲得馬になることができる。

 ジョン&テイディ・ゴスデン親子が管理するミシュリフはすでに1,115万8,059ポンド(約17億2,950万円)の賞金を獲得しており、ウィンクスを首位とするランキングの9位にいる。もし1着賞金1,000万ドル(約11億5,000万円)のサウジカップを連覇できれば、ミシュリフはトップに躍り出ることができる。

 ミシュリフは欧州からサウジカップに挑む有力馬であり、同じくG1馬のシリウェイ、スカレティ、そして香港ヴァーズ(G1 12月12日 シャティン)で2着となったパイルドライヴァーも欧州から参戦するかもしれない。

 米国からの注目に値する出走登録はBCクラシック(G1)優勝馬ニックスゴーであり、日本からはテーオーケインズと11月にオイシン・マーフィー騎手を背にBCディスタフ(G1 11月6日 デルマー)を制したマルシュロレーヌが出走する可能性がある。

 高額な賞金総額を誇るサウジカップ開催(2月25日・26日)には22ヵ国から700頭以上もの出走登録があり、その中には英国とアイルランドからの候補馬も含まれている。

 愛セントレジャー(G1)優勝馬ソニーボーイリストン、プリンセスゾーイ、ネイエフロードはレッドシーターフH(G3)に参戦するかもしれない。またロードノースと常に若々しいロードグリッターズ(せん9歳)は、昨年ホリー・ドイル騎手を背にトゥルーセルフが制したネオムターフカップ(G3)に出走予定だ。

 サウジカップ開催の初日のハイライトはSTCインターナショナルジョッキーズチャレンジである。昨年の覇者シェーン・フォーリー騎手、ヘイリー・ターナー騎手、豪州のグレン・ボス騎手が参戦予定だ。

 サウジアラビア・ジョッキークラブ(JCSA)の戦略・国際競走担当理事であるトム・ライアン氏はこう語った。

 「サウジカップ開催の出走登録にこれ以上ないほど満足しています。登録頭数が昨年よりも300頭以上も多くなっただけでなく、G1馬71頭や昨年のサウジカップの覇者ミシュリフを引き付け、質の高さでもひときわ優れています」。
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 By Jonathan Harding

(1ドル=約115円、1ポンド=約155円)

[Racing Post 2022年1月12日「Saudi Cup entries: Mishriff could eclipse Winx as world's highest-earning horse」]