海外競馬ニュース 2021年03月11日 - No.9 - 2
2020年の最多種付頭数はソーユーシンクの261頭(オーストラリア)[生産]

 オーストラリア血統書が発表したデータは、2020年に最多数の牝馬に種付けを行った種牡馬を明らかにしている。

 首位に立ったのはクールモアのソーユーシンク(15歳 父ハイシャパラル)であり、同馬は種付料3万8,500豪ドル(約327万円)で261頭に種付けを行った。なお2019年には同じ種付料で234頭に種付けを行っていた。

 ソーユーシンクに次ぐのは、種付料4万4,000豪ドル(約375万円)で237頭に種付けを行った今シーズンのリーディングファーストクロップサイアー、キャピタリストである。また、スウェッテナムスタッドのトロナドは種付料2万7,500豪ドル(約234万円)で210頭に種付けを行った。

 2020年の新種牡馬の中で最多種付頭数だったのは、クールモアのジ・エベレスト優勝馬イエスイエスイエスであり、種付料3万8,500豪ドル(327万円)で205頭に種付けを行った。

 プライドオブドバイが202頭に種付けを行い種付頭数ランキングで第5位の種牡馬となったことで、クールモアはこのランキングの上位5頭のうち3頭を供用していることになる。ニューゲート牧場のディープフィールドは、ちょうど200頭に種付けを行い、2020年に種付頭数が200頭の大台に乗ったもう1頭の種牡馬となった。

 ソーユーシンクのG1優勝産駒には、オーストラリアンダービー(G1)優勝馬クイックシンカー、ランドウィックギニーズ(G1)優勝馬インファレンス、サラウンドS(G1)優勝牝馬ナキータジェーンなどがいる。同馬は今シーズン、産駒獲得賞金が810万豪ドル(約6億8,850万円)に上っており、G2優勝馬のペルツァー(Peltzer)やポーランド(Poland)など計6頭のステークス勝馬を送り出している。

 ソーユーシンクは現役時代、とても美しい競走馬で、競馬場においてはスーパースターだった。驚異的なG1・10勝を達成しており、その中には豪州でのコックスプレート2勝、マッキノンS優勝が含まれており、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎に転厩してからはタタソールズゴールドカップを2勝し、愛チャンピオンS、エクリプスS、プリンスオブウェールズSで優勝した。

By ANZ Bloodstock News

(1豪ドル=約85円)

[Racing Post 2021年3月3日「So You Think tops Australian Stud Book with 261 mares covered in 2020」]