海外競馬ニュース 2021年09月16日 - No.34 - 4
2022年ドバイワールドカップナイトの賞金総額が増額(ドバイ)[開催・運営]

 ドバイレーシングクラブは9月7日、2022年ドバイワールドカップナイト(メイダン競馬場)の賞金を引き上げ、2021-22年シーズン全体の賞金総額が4,000万ドル(約44億円)を超えることを発表した。3月26日に開催されるドバイワールドカップナイトの賞金総額は3,050万ドル(約33億5,500万円)を誇ることとなり、全レースの総賞金はそれぞれ100万ドル(約1億1,000万円)以上とされる[訳注:2021年ドバイワールドカップナイトの賞金総額は2,650万ドル(約29億1,500万円)]。

 ドバイレーシングクラブの理事長であるラシード殿下はこう述べている。「アラブ首長国連邦(UAE)の副大統領兼首相でありドバイの首長でもあるモハメド殿下は、2021-22年平地競馬シーズンの賞金を引き上げるように指示しました。これはコロナの感染拡大の影響から立ち直るために世界中の競馬を支援するとともに、国内外で競馬の素晴らしさをより高めていくというドバイのコミットメントの一環です。殿下のリーダーシップのもと、ドバイは競馬を活気づける情熱と競争心を損なうことなく、すべての参加者の安全を確保するための保護された環境の中で、競馬が繁栄し続けるように積極的に取り組んでいます」。

 「ドバイは競馬イベントの主要拠点として引き続き率先してイニシアティブを取っていき、競馬の振興をはかり、馬主・調教師・競馬関係者のあいだの世界的な友愛を生き返らせます。11月から始まる新たなシーズンで、いっそう多くの象徴的なレースを目の当たりにし、新たなスターを発掘し、この素晴らしいスポーツを楽しめることを期待しています」。

 「私たちが愛する競馬と競馬産業に関わるすべての人々に、個人的な感謝の気持ちを表明したいと思います。馬主、調教師、騎手、そしてすべての勤勉な厩舎スタッフがこの困難な18ヵ月間、競馬を支えるにあたり、地域的にも世界的にもたいへん重要な役割を果たしてくれました。また変わらぬ支持をしてくださっている熱心な競馬ファンの皆様にも感謝しています。最後に大切なスポンサーの皆様に向けて、これから始まるエキサイティングなシーズンを施行する上で皆様のサポートは不可欠であり、パートナーシップに心からの感謝の意を表したいと思います」。

 2021-22年シーズン(全22開催日)は11月4日に開幕し、ドバイワールドカップナイト以外のハイライトは、賞金総額が強化されて220万ドル(約2億4,200万円)以上が提供されるスーパーサタデー(3月5日)である。

 スーパーサタデーではサラブレッド競走8レースが施行される。中でも注目されるのはドバイワールドカップの前哨戦であるアルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1)であり、その総賞金は現在45万ドル(約4,950万円)とされている。さらに、総賞金500万ドル(約5億5,000万円)のドバイターフ(G1)の主なステップレースであるジェベルハッタ(G1)の総賞金は35万ドル(約3,850万円)となる。

By Blood-Horse Staff

(1ドル=約110円) 

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