海外競馬ニュース 2021年09月09日 - No.33 - 2
バーデン大賞を制したトルカータータッソの次の目標は凱旋門賞(ドイツ)[その他]

 ゴドルフィンはバーデン大賞(G1 9月5日 バーデンバーデン)の4連覇を目指していたが、その挑戦はゴール直前で打ち砕かれた。ドイツのビッグ2が鮮やかに追い上げ、最後まで戦って決着をつけたのだ。

 ドイツの主要国際レースの第149回目は劇的に展開し、トルカータータッソが今年の独ダービー(G1)優勝馬シスファハン(Sisfahan)に1馬身差をつけて決然とした勝利を収めた。

 サイード・ビン・スルール調教師が手掛けるゴドルフィンのパッションアンドグローリーはオイシン・マーフィー騎手を背に健闘し3着に入ったが、レースの最終盤で押さえ込まれて行き場を失い、4¼馬身もの差をつけられた。

 このレースでは、伏兵のペッセモナ(Pessemona)がかなり長いあいだゲートを出ようとせずにチャンスを台無しにし、仏ダービー(G1)3着のミルボスクが向正面の直線に入ろうとしたときに競走を中止した。トルカータータッソはルネ・ピーチュレク(Rene Piechulek)騎手に対して意欲ある相棒としての姿を見せつけた。

 マルセル・ヴァイス調教師が手掛けるこの安定した4歳馬(馬主:アウエンケル牧場)は、昨年のバーデン大賞では1番人気で臨んでバーニーロイの3着に敗れたが、その後ベルリン大賞(G1 ホッペガルテン)を制していた。そして、この7月には今季2戦目となるハンブルクのG2競走で優勝していた。

 大きくてがっしりしたこの栗毛馬は、9月のベルリン大賞ではアルピニスタの2着となり、ふたたび立派な成績を収めた。そして今や、すべての道は10月のパリに通じている。

 ヴァイス調教師は、「次の目標は凱旋門賞です。止まったり進んだりのレースでしたが、トルカータータッソは大成功を収めてテストに合格しました。ルネ・ピーチュレクはいい仕事をしてくれました」と語った。

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By Kitty Trice

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