海外競馬ニュース 2021年01月28日 - No.3 - 3
ゴールデンシックスティ、連勝記録を12に伸ばす(香港)[その他]

 香港のスター、ゴールデンシックスティ(せん5歳)は1月24日、香港トリプルクラウンシリーズの1戦目であるスチュワーズカップ(G1 シャティン)を制し、連勝記録を驚異的な12に伸ばした。

 フランシス・ルイ調教師が管理するゴールデンシックスティは12月に香港マイル(G1 シャティン)を制しており、今回の勝利はG1・2勝目となった。

 同馬が連勝してきたレースの中で、スチュワーズカップでの着差は最小だった。残り2ハロン(約400m)を切ったとき、ヴィンセント・ホー騎手の鞍がわずかにずれてスパートを掛けるのが遅れてしまい、サザンレジェントをわずか頭差で凌ぐことになった。

 ゴールデンシックスティは、2月21日の香港ゴールドカップ(G1 シャティン シリーズ2戦目)を次の目標とする。スプリンターのサイレントウィットネスが樹立した香港の連勝記録17に並ぶためには、あと5勝しなければならない。

 ホー騎手はこう語った。「とても遅い展開でした。そのため彼は熱意を欠いており、その時にすべての馬がゴールに向かって駆け出しました。まだ間に合うだろうと分かっていましたが、本当に僅差でした」。

 「残り1½ハロン(約300m)で鞍が少し後ろにずれてしまいました。それでも支障はなかったのですが、私もゴールデンシックスティも普段ほどしっくり行っていませんでした」。

 「しかしトップアスリートとトップホースはさまざまな状況を乗り越えなければなりません。予想外でしたが、そういったことにも備えなければなりません」。

 センテナリースプリントカップ(G1)では、ホットキングプローン(せん6歳)が待望のG1初優勝を果たした。ジョン・サイズ調教師が管理し、ジョアン・モレイラ騎手が騎乗した同馬は、G1競走で4着以内に入ったことが4回あった。そして今回、突破口となる1¾馬身差の勝利を手に入れた。

 サイズ調教師はこう語った。「G1を勝てないことでいくぶんイライラしていましたが、公平に言って、彼はこの2~3年間、とても優秀な馬と対戦してきました。これ以上完璧な筋書きは書けなかったはずです。ジョアンは期待どおりに騎乗し、馬もそれに応えました。楽な勝利でした」。

 なお同調教師はこの日、クラシックマイルでエクセレントプロポーサル(Excellent Proposal)とラッキーエクスプレス(Lucky Express)のワンツーフィニッシュも達成した。

 この日は2年連続で香港の年度代表馬に輝いたビューティージェネレーションが引退式でパレードを行い、同馬の時代に終わりが告げられた。G1を8勝したビューティージェネレーションは引退生活を送るために豪州へ向かう。

By Jack Haynes 

[Racing Post 2021年1月24日「Golden Sixty extends winning streak to 12 with hard-fought Stewards' Cup success」]