海外競馬ニュース 2021年07月29日 - No.28 - 4
G1馬ヴァンゴッホ、2022年に日本で種牡馬生活開始(アイルランド・日本)[生産]

 G1馬ヴァンゴッホ(父アメリカンファラオ)は競走生活から引退し、2022年に日本で種牡馬生活を開始すると、北海道のイーストスタッドが発表した。

 クールモアパートナーズ所有の3歳馬ヴァンゴッホは、エイダン・オブライエン調教師のもとで競走した2シーズンにおいて優秀な成績を収めており、とりわけ2歳シーズンの最後に出走したクリテリウムアンテルナショナルを制してG1優勝を果たしたことが注目される。

 そのほか2歳シーズンにおいては、オータムS(G3)でワンルーラー(One Ruler)の2着に入るなど、3つの重賞で2着となっている。また今シーズンは愛2000ギニー(G1)でマックスウィニーの3着に入った。

 バロンズタウンスタッド(Barronstown Stud)により生産されたこの3歳馬は、愛1000ギニー(G1)&英オークス(G1)優勝馬イマジン(父サドラーズウェルズ 母ドフザダービー)の第12仔であり、輝かしい血統に属している。

 ヴァンゴッホはこの血統において、ジャンリュックラガルデール賞(G1)優勝馬ホレーショネルソン(訳注:後に英ダービーで故障を発症して安楽死措置が取られた)、G1・3着内馬レッドロックキャニオン(Red Rock Canyon)、メイダンでG2を制したG1・3着内馬ヴァイカウントネルソン(Viscount Nelson)、米国のG3勝馬ポイントパイパー(Point Piper)の半弟にあたる。

 またヴァンゴッホは、父アメリカンファラオ(アッシュフォードスタッドで供用)にとって初めての欧州のG1優勝勝利産駒となった。アメリカンファラオは他に、日本のフェブラリーS(G1)優勝馬カフェファラオや、米国のクイーンエリザベス2世チャレンジカップ(G1)優勝牝馬ハーヴェイズリルゴイルなど優秀な産駒を送り出している。

 米国三冠馬アメリカンファラオ(9歳)の2021年の種付料は10万ドル(約1,100万円)である。同馬はこれまで重賞勝馬10頭を含むステークス勝馬35頭を送り出している(実頭数)。

 欧州のステークス競走を制したアメリカンファラオ産駒には他に、2020年パークヒルS(G2)優勝牝馬ピスタ(Pista)、2019年ボワ賞(G3)優勝馬メイヴン(Maven)、そして今年のネースオークストライアル(L)を制したウィロウ(Willow)がいる。

 イーストスタッドのウェブサイトによると、ヴァンゴッホには60人からなるシンジケートが組まれる予定で、種付料は後日発表される。

By Kitty Trice

(1ドル=約110円)

[Racing Post 2021年7月22日「Group 1 winner Van Gogh to stand at East Stud in Japan in 2022」]