海外競馬ニュース 2020年02月06日 - No.5 - 3
サウスウェル競馬場、国際女性デーの競馬開催は女性騎手限定(イギリス)[開催・運営]

 ブライオニー・フロスト(Bryony Frost)騎手、レイチェル・ブラックモア(Rachael Blackmore)騎手、ホリー・ドイル(Hollie Doyle)騎手の最近の快挙は、競馬界における女性の豊かな才能に光を当てるのに寄与した。

 サウスウェル競馬場は国際女性デーである3月8日(日)、女性騎手に捧げる競馬番組を施行する。その日の全8競走(平地4競走/障害4競走)の騎乗は、女性騎手に限定される。

 2019年は、フロスト騎手がチェルトナムフェスティバルにおいてフロドン(Frodon)で勝利を挙げただけでなく、ドイル騎手が女性の年間最多勝記録を更新した。また、ヘイリー・ターナー騎手はサンクスビー(Thanks Be)でサンドリンガムSを制し、1987年のガイ・ケルウェイ(Gay Kelleway)騎手の快挙以来、ロイヤルアスコット開催で初めて勝利を挙げた女性騎手となった。

 サウスウェル競馬場の近くで育ったターナー騎手は、この女性限定の競馬番組についてこう語った。「サウスウェルが女性限定カードで国際女性デーを祝うことは素晴らしいことです。私たちは男性と同じレベルで騎乗していますので、自らが女性騎手だと意識していません。それでも、競馬界の才能溢れる女性を祝うには素晴らしい方法です。私たちは段々と認知されてきていますので、競馬界の女性の実力を見せるには絶好の機会です」。

 「私はサウスウェル出身でサウスウェルミンスターの学校に行っていました。故郷でこのような競馬開催が施行されるのを嬉しく思います」。

 この開催の運営には、"競馬における多様性促進グループ(Diversity in Racing Steering Group)"、BHA(英国競馬統括機構)、"競馬界の女性(Women in Racing)"、グレートブリティッシュレーシング(Great British Racing)が協力する。

 BHAのダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容)担当部長のローズ・グリッセル(Rose Grissell)氏はこう語った。「国際女性デーは世界中の女性の功績や才能を称える日です。また、彼女らが直面している特有の問題や不平等への意識を高めるための日でもあります。女性騎手にさらなるチャンスを与え、この開催日を通じて彼女らの能力を示すことほど、この日を祝うのに打ってつけの方法はありません」。

By David Baxter

[Racing Post 2020年2月3日「Southwell to recognise International Women's Day with all-female meeting」]