海外競馬ニュース 2020年01月30日 - No.4 - 3
名牝マインディング、ディープインパクト牝駒を出産(アイルランド)[生産]

 G1・7勝の名牝マインディング(Minding)は、昨年死んだ日本の偉大な優良種牡馬ディープインパクトの牝駒を出産した。

 マインディング(7歳 父ガリレオ)は3年間の競走生活を送った。2歳シーズンにモイグレアスタッドS(G1)とフィリーズマイル(G1)で優勝し、そして大活躍の3歳シーズンには英1000ギニー(G1)、英オークス(G1)、プリティポリーS(G1)、ナッソーS(G1)を制した後に、距離を再び1マイルに戻して臨んだクイーンエリザベス2世S(G1)でリブチェスター(Ribchester)を破って優勝した。

 4歳シーズンも現役を続けたが、勝鞍はムーアズブリッジS(G2)での圧勝のみにとどまった。エイダン・オブライエン調教師はマインディングが引退する際に、「信じられないほど素晴らしい馬で、これまで手掛けた中で最高の牝馬の1頭です。惚れ惚れする馬体だけでなく、素晴らしい血統を持っていました。そして何よりもその精神力で特別な馬となっていました。彼女を管理することはとても大きな喜びでした。身のこなしが抜群に良かったです」と語った。

 マインディングの母は、コロネーションS(G1)とメイトロンS(G1)を制したリリーラントリー(Lillie Langtry)であり、全妹にはG3馬キストバイエンジェルズ(Kissed By Angels)がいる。

 リリーラントリーはクールモアの繁殖牝馬群に加わってから、ガリレオとだけしか交配していない。長年リーディングに君臨するガリレオとの間には、2歳牝駒や1歳牝駒もいる。

 マインディングが出産した牝駒は、2歳でG1を制して英2000ギニーでも優勝したサクソンウォリアーと同じく、父ディープインパクト、母父ガリレオの配合である(サクソンウォリアーの母はモイグレアスタッドS優勝馬メイビー)。

 マインディングは、クールモアのガリレオ牝馬の中でも日本のディープインパクトのもとにシャトルされた選りすぐりの1頭である。ディープインパクトは日本で2012年から毎年リーディングサイアーに輝いていた。

 マインディングは2018年にもディープインパクトのもとに送られ、昨年牡駒を出産した。2018年にはほかに、G1・4勝馬ウィンター(Winter)、メイビーの全妹であるフラッフ(Fluff)とプロミストゥビートゥルー(Promise To Be True)、そして凱旋門賞優勝牝馬ファウンド(Found)の全妹ベストインザワールド(Best In The World)がディープインパクトのもとにシャトルされている。

By James Thomas

[Racing Post 2020年1月24日「A star is born: champion Minding delivers a filly by the late, great Deep Impact」]