海外競馬ニュース 2020年09月24日 - No.37 - 4
2021年の北米の産駒数は前年比6.3%減と推定される(アメリカ・カナダ)[生産]

 米国ジョッキークラブ(The Jockey Club)は9月9日、2021年に北米で血統登録されるサラブレッドの産駒数は推定1万9,200頭であると報告した。これは2020年の産駒数から6.3%の減少で、生産界が1960年代半ばから経験したことないレベルであると見込まれる。2020年の産駒数は推定2万500頭である。

 推定産駒数は従来8月半ばに発表されるが、2021年の推定産駒数は現時点までに受け付けた種付牝馬報告(Report of Mares Bred: RMBs)を基に計算されている。RMBsは例年、繁殖シーズンの8月1日までに申請される。

 ジョッキークラブの上級副理事長であるマット・ユリアーノ(Matt Iuliano)氏は、「ジョッキークラブは、新型コロナウイルスの影響を受けたであろう種馬場のためにRMBsの提出期限を延期し、2021年の推定産駒数の発表を遅らせました」と語った。

 米国・カナダ・プエルトリコの産駒数の合計は2007年から減少傾向にある。さらに世界中の金融機関を震撼させたグレート・リセッションが2008年秋から始まり、その余波で減少の速度は速まった。ジョッキークラブのオンラインのファクトブックによれば、2008年の北米の産駒数は3万5,274頭だった。

 通常、北米の産駒数のうち92%を米国が占めている。そのことから、2021年の米国の産駒数は約1万7,660頭と推定される。北米の産駒数は1965年に1万8,846頭が報告されて以来、このレベルまで低下したことがない。

 2020年繁殖シーズンのRMBsを提出していない種牡馬所有者には、できるだけ早くの提出が呼び掛けられている。プラットフォームに登録すれば実質的にすべての登録手続きをインターネット上で行える双方向登録(Interactive Registration)は、RMBsの提出に最も有効な方法であり、ジョッキークラブのウェブサイト(registry.jockeyclub.com)で利用できる。

By Eric Mitchell

[bloodhorse.com 2020年9月9日[North American Foal Crop Projected to Drop 6.3% in 2021]]