海外競馬ニュース 2020年08月20日 - No.32 - 3
カリフォルニアクローム、北米で初めての勝馬を送り出す(アメリカ)[生産]

 現在日本にいるカリフォルニアクロームは8月13日、北米で初めての勝馬を送り出した。初年度産駒のシーラ(Cilla 牝2歳)が2走目となる未勝利戦(別定重量 ダート約1200m)で7¼馬身差の勝利を決めたのだ。このレースは無観客のデラウェアパーク競馬場の不良馬場で行われた。

 シーラは、馬主P・デール・ラドナー(P. Dale Ladner)氏とオーナーブリーダーのブレット・ブリンクマン(Brett Brinkman)氏の自家生産馬であり、ルイジアナで生まれた。母はG3・3着馬のシティンアットザバー(Sittin At the Bar 父イントゥミスチーフ)であり、同じくラドナー氏とブリンクマン氏に所有された。

 シティンアットザバーは、スペンドスリフトファーム(Spendthrift Farm)により生産された。そして2011年ルイジアナ州ブリーダーズ・セールズ社1歳セールにおいて、ラドナー氏により3万ドル(約315万円)で購買された。同馬の通算成績は19戦11勝で獲得賞金は70万5,896ドル(約7,412万円)。主にルイジアナ州のレースで活躍した。

 シティンアットザバーが送り出した出走馬3頭すべてが勝利を挙げている。その中にはブラックタイプ勝馬ジャックジアンパイア(Jack the Umpire 父ボードマイスター)がいる。シティンアットザバーは今年、スペンドスリフトファームで供用されるロードネルソン(Lord Nelson)の産駒を出産し、その後ダーレーのフロステッド(Frosted)と交配した。

 カリフォルニアクロームは7月18日、スンカルタイム(Sunkar Time)がロシアのクラスノダール競馬場で勝利を挙げたことで、最初の勝馬を送り出している。

 カリフォルニアクローム(9歳 父ラッキープルピット)は現役時代、アート・シャーマン調教師に管理され、2014年と2016年に米国年度代表馬となった。2017年にテイラーメイド牧場(ケンタッキー)で種牡馬入りし、チリのスマヤスタッド(Sumaya Stud)に2回シャトルされた。同馬は今年、北海道のアロースタッドにおける最初の種付シーズンを終えている。

By Eric Mitchell

(1ドル=約105円)

[bloodhorse.com 2020年8月13日[California Chrome Sires First North American Winner]]