海外競馬ニュース 2020年06月11日 - No.23 - 2
サクソンウォリアーの半妹が鮮烈デビュー(アイルランド)[生産]

 サクソンウォリアーの半妹モアビューティフル(More Beautiful 牝2 父ウォーフロント)は6月8日、ネース競馬場の牝馬未勝利戦(芝 約1000m)でデビューし圧勝を決め、アイルランドの競馬再開日を盛り上げた。

 このパフォーマンスが評価され、同馬はクイーンメアリーS(ロイヤルアスコット開催)の1番人気馬(単勝4.5倍)に急浮上した。

 クールモアの協力グループであるオーペンデール・チェルストン&ワイナット(Orpendale, Chelston and Wynatt)が生産したモアビューティフルは、メイビー(Maybe)の第4仔である。トップクラスの2歳馬に確実に成長する血統に属していると言える。メイビーは2011年、モイグレアスタッドS(G1)とデビュタントS(G2)を制して欧州最優秀2歳牝馬に選ばれている。

 モアビューティフルの父はG1馬21頭を送り出しているウォーフロントで、多数のサドラーウェルズ系優良牝馬を有するクールモアが好むアウトクロス馬(異系交配種)の1頭である。

 メイビーの父はガリレオ(父サドラーズウェルズ)である。ガリレオの牝馬は、ウォーフロントと交配してG1馬3頭を送り出している。

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 また、クレイボーンファームで供用されるウォーフロントは、サドラーズウェルズの牝馬と交配してG1馬3頭を送り出している。なお、ブレイヴアンナとヒットイットボムの生産者はジョン・マグニア氏の母イーヴィー・ストックウェル(Evie Stockwell)氏である。

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 これまで出走したメイビーの仔3頭はすべて勝利を挙げている。最も優秀なのは、レーシングポストトロフィー(G1)と英2000ギニー(G1)を制したサクソンウォリアー(父ディープインパクト)である。

 昨年からクールモアで供用されているサクソンウォリアーのもとには、初年度(2019年)に以下の優良牝馬を含む165頭の牝馬が送られた。

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 メイビーは今年の1月27日に、サクソンウォリアーの全弟を出産している。

By James Thomas

[Racing Post 2020年6月8日「You Beauty! Saxon Warrior's half-sister makes a dazzling debut at Naas」]