海外競馬ニュース 2020年05月14日 - No.19 - 2
エリザベス女王、豪州で競馬が続行されていることを称賛(イギリス)[その他]

 エリザベス女王は、豪州のスコット・モリソン首相に電話して、新型コロナウイルスの感染拡大の中で豪州がどのような対策を取ってきたのかについて話し合った後に、豪州で競馬が続行されているのを見るのは嬉しいと述べた。

 豪州競馬は、新型コロナウイルスが世界的に流行する中でずっと続けられてきた。3月後半にマーク・ザーラ(Mark Zahra)騎手が感染したかもしれないという懸念が高まったときに、競馬は数日間だけ中断された。同騎手が陰性だったことを受け、競馬は無観客で続行されることとなり、それ以降ソーシャルディスタンスを保つ措置が導入されている。

 モリソン首相はフェイスブックとインスタグラムの投稿で、新型コロナウイルスの感染拡大への対応と、昨年9月から今年3月にかけて豪州の多くの地域を荒廃させた山火事危機について、エリザベス女王と話し合ったと述べた。

 投稿にはこう記されている。「女王陛下はとても光栄なことに、豪州が新型コロナウイルス感染拡大にどのように対応しているかを確認するために今夜電話をくださいました」。

 「女王陛下は、私たちの新型コロナウイルスとの闘いの進捗状況を聞くことにとても関心を持たれ、私たちがひどい打撃を何とか防いできたことに満足されていました。山火事からの回復と進行中の干ばつも、陛下の関心事の大きな部分を占めていました。また、豪州競馬が続行していることにも満足されており、すべての豪州人の多幸を祈られていました」。

 エリザベス女王は2016年、ボールドスナイパー(Bold Sniper デヴィッド・ヘイズ厩舎)で豪州初勝利を挙げた。また、1997年メルボルンカップ(G1)6着馬のアラビアンストーリー(Arabian Story)や2014年に豪州G1において僅差で敗れたカールトンハウス(Carlton House ガイ・ウォーターハウス厩舎)も所有していた。

 英国で外出禁止令が出ている間、豪州のレースに出走した英国調教馬がいる。中でも、ウィリアム・ハガス厩舎のアデイブ(Addeybb)はG1・2勝を果たしている。同馬はトム・マーカンド(Tom Marquand)騎手を背に、3月にランヴェットS(G1)、4月にクイーンエリザベスS(G1 ランドウィック競馬場)を制した。

By James Stevens

[Racing Post 2020年5月6日[Royal approval: Queen tells Australian PM she is pleased to see racing continue]]