海外競馬ニュース 2020年04月02日 - No.13 - 2
サンタアニタダービー、競馬休止継続のために中止(アメリカ)[開催・運営]

 サンタアニタパーク競馬場によれば、ロサンゼルス郡公衆衛生局(Los Angeles County Health Department:LACHD)が3月下旬に出した命令に従い、サンタアニタダービー(G1)とサンタアニタオークス(G1)が開催される週末(4月4日・5日)も競馬は中止となる。

 4月4日(土)の呼び物となるはずだったこれら2レースは、競馬再開後に日程を変更して施行される予定。

 現在のところ、サンタアニタ競馬場では新型コロナウイルスの感染例は報告されていない。

 同競馬場のリリースにはこう記されている。「サンタアニタ競馬場は、コミュニティーの人と馬の健康・安全・福祉を最優先し続けています。私たちはLACHD、キャスリン・バージャー(Kathryn Barger)郡政執行官とそのスタッフと建設的な対話を続けています。競馬産業の利害関係者と協力して、3月末に彼らの要請に十分に対応した提案書を提出しました。この提案書について満足行く回答はまだ受け取っていません」。

 「米国では多くの競馬場が運営を続けています。サンタアニタ競馬場がロサンゼルス郡当局に伝えようとしているのと全く同じ理由で、それらの競馬場はレースを施行しています。なぜなら、地域を活性化させる経済的原動力を休止させると、つまりレースを中止して調教だけが認められると、危険性が高まり潜在的問題がかなり悪化するからです」。

 「サンタアニタ競馬場には1,700頭以上が入厩しており、750人以上の厩務員が日々の世話を行っています。これらの厩務員の大半は現地で生活しており、新型コロナウイルスに対する厳しい予防措置の下で活動しています。それは、地域の衛生当局や国際的な保健機関、政府当局から出されたガイドラインに合ったものです。同競馬場は2020年3月12日から、観客、そして必要不可欠な人々を除くすべての人々の入場を禁じています」。

 「私たちは郡衛生当局と一緒に取り組み続け、馬とともに働きサンタアニタを我が家のように思うコミュニティーの健康・安全を守るための手順と計画を、彼らに引き続き説明していきます。地元当局から承認されればすぐに、サンタアニタで競馬が再開されることを楽しみにしています」。

By Blood-Horse Staff


[bloodhorse.com 2020年3月31日「Santa Anita Derby Canceled as Track Remains Closed」]