海外競馬ニュース 2018年03月08日 - No.9 - 4
アフリカで英国・アイルランドの競馬賭事を運営開始(アフリカ)[開催・運営]

 英国・アイルランド競馬の固定オッズ賭事を提供する衛星チャンネル"レーシングワールド(Racing World)"は、アフリカ全土のベッティングショップにおいて始動する。

 レーシングワールドは、南アフリカの賭事業者のフメレラ・ゲーミング&レジャー社(Phumelela Gaming and Leisure Ltd. 以下フメレラ社)と、バーチャルゲームを提供するキロンインタラクティヴ社(Kiron Interactive 以下キロン社)により共同で運営される。この衛星チャンネルは、南アフリカの競馬賭事やバーチャル競馬賭事も提供する。

 レーシングワールドは当初、ウガンダのキングススポーツベッティング社(Kings Sports Betting)により立ち上げられた。数ヵ月間でアフリカ東部と西部の新規契約賭事業者を通じてチャンネルの放映範囲を拡大することを目標としていた。

 英国・アイルランドの競馬映像を海外賭事業者に販売するGBIレーシング社(GBI Racing)は、年末に業務を停止する予定である。それは、競馬場メディアグループ(Racecourses Media Group:RMB)がアットザレーシズ社(At The Races)との合弁事業から手を引くことを決定したためである。しかしレーシングワールドはその影響を受けずに運営を続行することが期待されている。[訳注:GBIレーシング社は、RMBとアリーナレーシング社のそれぞれの傘下にある競馬専門チャンネルのレーシングUK社とアットザレーシズ社の共同事業体である]。

 GBIレーシング社のリチャード・ブルック(Richard Brooke)会長はこう述べた。「英国・アイルランド競馬は、世界一であると見なされています。その独特な歴史・公正性の高さ・一連のレースが、このレーシングワールドをとても魅力的なものとするでしょう。レーシングワールドがアフリカで成功を収められるように、キロン社やフメレラ社と協力して取り組むことを光栄に思います」。

 フメレラ社の国際販売部長であるジョン・スチュアート(John Stuart)氏はこう語った。「この契約は、アフリカにおける競馬賭事のための重要な一歩です。キロン社やGBIレーシング社とともに、アフリカの顧客に提供する競馬賭事を魅力的なものにすることを何よりも優先したいと思います」。

By Bill Barber

[Racing Post 2018年2月13日「British and Irish racing to be televised throughout Africa」]