海外競馬ニュース 2018年10月04日 - No.38 - 2
ジョッキークラブ、2018年生産統計を発表(アメリカ)[生産]

 米国ジョッキークラブは、926日までに受け付けた産駒報告(Live Foal Reports)をもとにまとめた生産統計を発表した。それによれば、2017年に北米で1,778頭の種牡馬が34,288頭の繁殖牝馬に種付けし、その結果2018年に21,130頭が生産された。

 米国ジョッキークラブは、これまでに報告された産駒数は全体の約90%に達すると予測する。2018年の産駒報告は、前年同期に受け付けた報告21,624頭を2.3%下回る。

 926日までに報告された産駒21,130頭のほか、ジョッキークラブには2018年出産シーズンにおいて不受胎・死産報告(No Foal Reports)が2,516頭あった。最終的に、2018年の産駒登録数は21,500頭に達すると見込まれている。

 種牡馬は前年同期に報告された2016年の1,863頭から4.6%減少し、種付された繁殖牝馬も2016年の36,045頭から4.9%減少している。

 2017年の生産統計はジョッキークラブの以下のページにおいて閲覧可能であり、種牡馬はアルファベット順に掲載されている。

http://jockeyclub.com/default.asp?section=Resources&area=19&report=LF&reportyear=2017

 ジョッキークラブの上級副理事長兼専務理事のマット・ユリアーノ(Matt Iuliano)氏はこう指摘した。「生産統計の産駒数は、仔馬がどの州・地域で生まれたかではなく、どの州・地域で繋養されていた種牡馬との種付けで誕生したかを示しています。またこの統計は、特定の種牡馬の受胎率を示すものではありません」。

 ケンタッキー州は毎年、サラブレッド生産事業においてすべての州と地域をリードしている。同州の繋養種牡馬は、2017年に北米で種付けされた繁殖牝馬の50.7%に種付けしており、その結果誕生した産駒は2018年産駒全体の58.5%を占めている。

 また、2017年にケンタッキー州の種牡馬235頭が繁殖牝馬17,401頭に種付けし、12,370頭が生まれたとされている。それぞれ前年同期の報告と比較すると、産駒報告は2017年の12,396頭から0.2%減少しており、種付けされた繁殖牝馬数は2016年の17,912頭から2.9%減少している。

 2017年に繁殖牝馬に種付けした種牡馬の繋養州・地域別トップ10の中では、オンタリオ州・ニューメキシコ州・ペンシルベニア州の種牡馬が前年同期の報告よりも多い産駒を送り出している。下表は926日までに報告された2018年産駒を送り出した種牡馬の繋養州・地域別トップ10を示している。


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 生産統計には、海外の血統登録機関から報告があった北米繋養種牡馬の産駒で、海外で生まれた334頭が含まれている。その内訳は以下の通り。


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 2017年種付牝馬頭数には、南半球の繁殖シーズンに合わせて27頭の北米種牡馬に種付けされた90頭の繁殖牝馬が含まれている。これらの繁殖牝馬はほとんどがまだ出産していない。

By Blood-Horse Staff


bloodhorse.com 2018101日「Reported Live Foals of 2018 Down 2% Compared With 2017」]