海外競馬ニュース 2017年01月05日 - No.1 - 2
香港ジョッキークラブ、さらなる共同賭事プールの開発に意欲(香港・イギリス)[開催・運営]

 英国の賭事客たちは、香港競馬の巨大共同賭事プールで賭事を行うチャンスを早速受け入れた。香港ジョッキークラブ(Hong Kong Jockey Club:HKJC)のCEOウィンフリード・エンゲルブレヒト-ブレスケス(Winfried Engelbrecht-Bresges)氏によれば、香港競馬への関心はますます高まるだろう。

 英国では、レーシングポスト紙で香港のレースの出馬表と成績分析を見ることができ、2週間前からトートダイレクト社(Tote Direct)を通じて香港競馬で賭事を行うことができる。

 ロンジン・インターナショナル・ジョッキーズ・チャンピオンシップ(12月7日・ハッピーバレー夜間開催。英国では12時~14時頃)の英国での売上総額は、770万香港ドル(約1億1,550万円)であった。

 香港国際競走開催日(12月11日シャティン)の英国での売上総額は、第1レース(全10レース)の発走時刻が英国の午前4時25分であったにもかかわらず、860万香港ドル(約1億2,900万円)に達した。

 英国での売上げは、全体の売上げに対してごく一部でしかない。香港国際競走開催日の全体の賭事売上げは15億1,800万香港ドル(約227億7,000万円)であり、このうち共同賭事による売上げは7,280万香港ドル(約10億9,200万円 前年比40%増)で全体の4.8%にとどまった。

 しかし、ブレスケス氏は英国での売上げについてこう語った。「これは素晴らしい結果であり、香港競馬の魅力を示しています。当初、技術面でやや不安を抱いていましたが、香港国際競走の前にはすべてが良い方向に進みました」。

 「香港国際競走が行われる週末、香港競馬は英国の早朝に開催されました。とりわけ日本からの出走馬の層が厚かったのに対し欧州からの出走馬は少なかったので、やや慎重になりました。しかし、結果には大いに満足しています」。

 「来月から開始予定のウェブサイトやモバイル端末でのさらなる本格展開を考えれば、共同賭事は拡大するでしょう。今後2年間で、英国からの売上げが倍増することを期待しています」。

 香港は、英国との契約締結後間もなく、カナダからも賭事を受け付け始めた。ブレスケス氏は、次にフランスが加わり、PMU(フランス場外賭事公社)が介在してドイツ、オーストリア、ベルギー、オランダ、スイスも加わることを期待している。

 ブレスケス氏は「共同賭事による売上げは現在、売上総額の3%ですが、2年~3年後には5~6%になるでしょう。これは実質的な成長エンジンになります」と語った。

 同氏は、技術は成長を促す上で非常に重要であると述べ、こう続けた。「最大目標の1つは、新しいプロトコル(手順)を構築することです。私たちはそれにより、現行プロトコルでは対応できない異なる両替方式で複式馬券を提供できます」。

 「多くの賭事業者は次世代の技術に投資してきませんでした。彼らは、賭事客からサービス料についてプレッシャーを掛けられており、ビジネスに不可欠な開発を行ってきませんでした。豪州を拠点とし共同賭事に参加している業者のような大手の投資者が必要です。また、PMUも戦略的パートナーになると考えています」。

 SIS社(Satellite Information Services: 衛星情報サービス)で役員を務め、昨年1月にHKJCの共同賭事開発理事に就任したジョージ・アーヴィン(George Irvine)氏が、HKJCのITチームとともに新しいプロトコルを開発する任務を担う。

By Howard Wright

(1香港ドル=約15円)

(関連記事)海外競馬ニュース 2016年No.48「レーシングポスト紙による香港競馬ガイド(香港)

[Racing Post 2016年12月13日「Hong Kong hails results of co-mingling pool」]