海外競馬ニュース 2015年06月04日 - No.22 - 1
トレヴの凱旋門賞3連勝に立ちはだかる2頭のダービー馬(フランス・日本)[その他]

 5月31日、歴史的な快挙となるトレヴ(Treve)の凱旋門賞(G1)3連勝に立ちはだかる2頭の有力挑戦馬が、6,000マイル(約9,700 km)隔たるフランスと日本で出現した。

 5月29日、トレヴはサンクルー競馬場で今年初戦を勝利で飾り、万全な状態を見せつけた(訳注:コリダ賞(G2)を2着馬に4馬身差をつけて制した)。その2日後、2頭の新星が、凱旋門賞(10月4日・ロンシャン競馬場)におけるトレヴに次ぐ、人気馬に浮上した。

 ニューベイ(New Bay 父ドバウィ)は、フランスの障害競走リーディングのヴァンサン・シュミノー(Vincent Cheminaud)騎手を背に、シャンティイ競馬場で施行されたフランスダービー(G1 ジョッケークリュブ賞)を制した。同馬が凱旋門賞を優勝し、アンドレ・ファーブル(Andre Fabre)調教師が驚異的な凱旋門賞8勝目を達成することに対し、8-1(9倍)のオッズが付けられた。

 この日はそれより前に、もう1頭のダービー馬が凱旋門賞の有力馬として取り沙汰されていた。皐月賞(G1)優勝馬ドゥラメンテが、東京競馬場で1馬身3/4差の勝利をあげたのだ。

 同馬が、長年渇望されてきた凱旋門賞での初優勝を日本にもたらすことに対し、現在12-1(13倍)のオッズが付けられた。

 トレヴの凱旋門賞3連勝には3-1(4倍)のオッズが付いており、コーラル社(Coral)のデヴィッド・スティーヴンス(David Stevens)氏は、「凱旋門賞2連勝の牝馬トレヴが3連勝を果たすことに、依然として一番低いオッズが付いています。一方、ニューベイとドゥラメンテは印象的なダービー優勝を果たし、ロンシャン競馬場の秋のハイライトに挑戦する正当な資格があることを明らかにしました」と語った。

 日本馬による凱旋門賞の優勝は、いまだ成し遂げられていないが、日本馬はこの5年間で3回2着となっており、夢の実現に近づいている。

By Paul Eacott

[Racing Post 2015年5月31日「Duo enter Arc picture with Derby wins」]