海外競馬ニュース 2014年02月20日 - No.7 - 2
スペイン調教馬、初めて英2000ギニーに出走予定(イギリス)[その他]

 ヌーゾーカナリス(Noozhoh Canarias)は今年、スペイン調教馬で初の英2000ギニー(G1)出走馬となり、スペインにとって新天地を開くかもしれない。

 5月にニューマーケット競馬場のローリーマイルコースで施行される英2000ギニーでのオッズは今のところ50-1(51倍)だが、ヌーゾーカナリアス(父カラダック)は3勝しており、最近では昨年10月ロンシャン競馬場でのジャンリュックラガルデール賞(G1)での2着があり、優勝もまんざら夢ではないだろう。

 調教師のエンリケ・レオン(Enrique Leon)(33歳)は、2003年にニューマーケットのジェームズ・ファンショウ(James Fanshawe)厩舎で働いていた際、英1000ギニー(G1)に出走するG1・5勝馬ソヴィエトソング(Soviet Song)を調教していたため、クラシック競走に向かうトップクラスの馬を扱う経験はこれが初めてではない。

 同調教師は次のように語った。「英2000ギニーに管理馬を出走させる初のスペイン人調教師となるかもしれないことは非常に感慨深く、ニューマーケットに帰るチャンスに恵まれることに満足しています。これはいつも夢見てきたことであり、今これが実現しようとしていることは信じられません。勝つことについてはあまり考えないようにしており、自分自身にプレッシャーを掛けないようただ毎日の調教に集中しています」。

 最強2歳馬トールモア(Toormore)に6ポンド下回るものの、レーティング116ポンドで欧州2歳馬ランキングの6位であるヌーゾーカナリアスについて、レオン調教師は次のように語った。「ロンシャンでは全く運が無かったと考えています。残り1ハロンの地点で躓き、その後他馬の騎手の鞭が頭に当たりました」。

 「それに柔らかい馬場を得意としていません。私たちは同馬を3月30日にマドリッドで出走させる予定です。その後私たちは英2000ギニーと仏2000ギニーのどちらに出走させるか決定しますが、第一はニューマーケットでの英2000ギニーです」。

 輸送手段については、飛行機を検討している。そして、「英国のクラシック競走を優勝することは非常に難しく、馬運車で1,100マイル(約1,770 km)を輸送すればなおさらです。大きな希望を持ってレースに臨みたいと考えています」と付言した。

By David Milnes

[Racing Post 2014年2月3日「Spain may have first runner in a British Classic with Noozhoh」]