海外競馬ニュース 2014年10月16日 - No.41 - 1
トレヴ、一転して2015年も現役続行(フランス)[その他]

 スター牝馬トレヴ(Treve)は、凱旋門賞(G1)三連覇を主目標として、5歳も現役を続行することになった。

 馬主のアルシャカブレーシング社(Al Shaqab Racing)は、10月5日にロンシャン競馬場でトレヴの凱旋門賞優勝の直後、同馬が引退して繁殖入りすることを発表していた。しかし、馬主の競馬アドバイザーであるハリー・ハーバート(Harry Herbert)氏は10月11日午後、トレヴが2015年もクリケット・ヘッド-マアレク(Criquette Head-Maarek)調教師のもとで現役を続行することをセンセーショナルに発表した。

 ハーバート氏は次のように語った。「非常にワクワクさせられます。ジョアン殿下(Sheikh Joaan)はヘッド-マアレク調教師と話し合い、この決定を下しました。彼女は今や凱旋門賞三連覇に挑戦する構えです」。

 「トレヴの凱旋門賞後の状態を見て、ジョアン殿下は自身の家族とヘッド-マアレク調教師と話し合いを持ちました。同調教師はトレヴのことを知り尽くしており、凱旋門賞を三連覇して彼女が史上最強牝馬であることを証明できるチャンスがあるのならば、そうさせない理由はありません」。

 「トレヴはいずれにしても、1年間の繁殖シーズンを見送ることになります。うまくいかなかったり、健康上何か問題があればすぐに競走生活を止めさせるでしょう。彼女は競走、それに調教が好きで、状態は素晴らしく、非常に多くのファンがいます。この挑戦は、驚くべき、異例のことであり、とても冒険心のあることだと思います」。

 2013年に5馬身差のセンセーショナルな凱旋門賞優勝を果たしたトレヴは、今年は3連敗を喫し、最善の状態とはみられなかった。しかしその後、19頭のライバル馬を破り、36年ぶりの凱旋門賞連覇を果たして復活を遂げた。

 ウィリアムヒル社(William Hill)はトレヴの凱旋門賞三連覇に4-1(5倍)のオッズを付けており、同社スポークスマンのジョン・アイヴァン-デューク(Jon Ivan-Duke)氏は、「青天の霹靂ですが、競馬ファンにとって大変嬉しいニュースです。そして凱旋門賞三連覇の新記録を打ち立てようとする彼女の挑戦は素晴らしい物語となるでしょう」と語った。

By Paul Eacott

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[Racing Post 2014年10月11日「Shock news as Treve to remain in training」]