海外競馬ニュース 2014年08月07日 - No.31 - 1
チャールズ皇太子とカミラ夫人の2歳馬がデビューの見込み(イギリス)[その他]

 プリンス・オブ・ウェールズ(チャールズ皇太子)とコーンウオール公爵夫人(カミラ夫人)は再び共有馬主となった。サー・マーク・プレスコット(Sir Mark Prescott)調教師が管理する2歳のザミンダー(Zamindar)の牝駒ダークスワン(Dark Swan)が彼らの勝負服を背負うのだ。

 2012年凱旋門賞馬ソレミア(Solemia)の親戚であるこの未出走馬は、当歳時にカタールレーシング社(Qatar Racing)に14万ギニー(14万7,000ポンド: 現在のレートで約2,500万円)で購買されたが、ファハド殿下(Sheikh Fahad Al Thani)と、その兄弟のハマド殿下(Sheikh Hamad)およびスハイム殿下(Sheikh Suhaim)が最近このカップルにプレゼントとして贈ったと考えられている。

 エリザベス女王とは違い、チャールズ皇太子はロイヤルアスコットの常連であるものの、その馬への情熱は競馬よりもポロに注がれており、2006年にカミラ夫人とともにロイヤルスーパーレイティブ(Royal Superlative)を購買する前の20年間は競走馬を所有していなかった。

 この牝馬はラルフ・ベケット(Ralph Beckett)調教師に管理され、2歳・3歳シーズンに計7回出走し、2009年にチェプストウ競馬場の未勝利戦で唯一の勝利を挙げた。

 カミラ夫人の最初の夫アンドリュー・パーカー・ボウルズ准将は、頻繁に競馬場に足を運ぶ競馬ファンでジョッキークラブのメンバーである。カミラ夫人は同准将との婚姻中に数頭の馬を所有し、エリザベス女王と競馬への情熱を共有していることは知られている。チャールズ皇太子は1980年代初めにアマチュア騎手として数レースに騎乗したことがあり、所有馬グッドプロスペクト(Good Prospect)に騎乗し5日間で2度落馬したが、ラドロー競馬場の障害競走でもう1頭の所有馬アリバー(Allibar)に騎乗し2着となった。

 カタールの王族であるファハド殿下とその兄弟は、私的なこととして、ダークスワンの所有権を移譲したことについて説明しなかったが、競馬に更なる注目を集めることになるので、競馬界はこの王位継承者が再び活発に競馬に関わることを歓迎するだろう。

 プレスコット調教師は昨日ニューマーケットの厩舎を不在だったため、ダークスワンのデビュー戦がいつになりそうか明らかではないが、同馬は10月4日にレッドカー競馬場で施行されるトートプール2歳トロフィー(リステッド競走)に登録されている。

By Graham Green

[Racing Post 2014年7月13日「Charles and Camilla rejoin owners’ ranks with juvenile」]