海外競馬ニュース 2014年04月10日 - No.14 - 2
チェルトナム競馬場、フェスティバルを成功裏に終え改築準備(イギリス)[開催・運営]

 チェルトナム競馬場のイアン・レントン(Ian Renton)場長は3月15日、チェルトナムフェスティバルを満足げに振り返り、来年実施される総工費4,500万ポンド(約76億5,000万円)の改築プログラムの準備に取り掛かり始めた。

 同場長は次のように語った。「数件の落馬事故があった以外は本当に素晴らしい4日間で、運営面で大きな成功を収めました。水曜日の入場者数は減少しましたが、4日間全体の合計入場者数は、始めの3日間の入場者数が最多であった昨年からほんの1%下回っただけでした」。

 そして、「寄せられた感想はすごく前向きで、わずかな苦情の中で最も多かったのはチャンネル4のヘリコプターの騒音についてのものでした。それが一番の問題であるとするなら、上々のフェスティバルであったと言えます」と続けた。

 同場は1週間のうちに建築業者のキアー社(Kier Group)に受け渡されるが、この開発が完了するのは2016年で、ギネスヴィレッジ(Guinness village 訳注:毎年チェルトナムフェスティバル開催中に登場するスポンサーの1つギネス社の特設バー)は2015年のフェスティバルでは別の場所に移す必要があるだろう。

 しかしレントン場長は、今年設けられた一時的な施設は、考えようによっては顧客の満足感を高めたと考えており、2015年に問題が生じるとは予想していない。

 レントン場長は次のように説明した。「今ではなくなってしまった施設のボックス席予約者に別の施設を使ってもらうことで、観衆は増設されたバーや観戦場所を広々と使うことができました。来年になれば、正面にテラスが設けられ1階部分が期間限定バーとして利用できる新しいグランドスタンドの構造が明らかになるでしょう」。

 「2015年には来場者に満足してもらえるようさらに改善がなされるでしょうが、建造物の建設のためにギネスヴィレッジを大きく変化させる必要があります」。

 「今年アーケル・ボックス席を設けたのと同じ方法で、再び臨時施設を建てる必要があります。そして、それらは改築が実施される場所にあるので、馬道の反対側に移動させる必要があります。そのため、ギネスヴィレッジは来年には北門の近くに移動させられるかもしれません」。

 現在のところチェルトナムゴールドカップ開催日の金曜日の入場者数は最多で約6万7,500人を誇っているが、さらに増加させる計画はない。

 レントン場長は次のように語った。「収容人数には影響はありませんし、新設グランドスタンドはさらに増加する入場者を受け入れるでしょう。けれど、私はゴールドカップ開催日には誰もがここで居心地良く過ごすこと望んでおり、多くの観客を集めようとするよりもこれまでの水準の入場者数を維持したいと考えます」。

 「今年は素晴らしい天候に恵まれ、競馬場来場者たちはこれまで以上に素晴らしいゴールドカップを経験することができたでしょう。しかし天候はあてにできませんので、観客が混雑し過ぎていると感じるよりも楽しい思いをして帰るほうがずっと嬉しいです」。 
 

チェルトナムフェスティバルの入場者数
  2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
火曜日 55,184 55,426 55,903 52,069 49,450 50,945 53,318 54,471 56,284 57,098
水曜日 54,850 55,083 55,215 該当なし 47,135 50,504 50,128 53,015 53,295 50,382
木曜日 54,817 54,962 55,023 56,922 48,857 50,119 54,388 57,786 57,976 57,046
金曜日 66,767 67,512 65,921 66,437 64,908 67,716 65,914 70,458 67,570 67,814
合計 231,618 232,983 232,062 該当なし 210,350 219,284 223,748 235,730 235,125 232,340

 By Graham Dench
(1ポンド=約170円)

[Racing Post 2014年3月16日「Renton hails ‘four really good days’ a huge success」]