海外競馬ニュース 2013年05月02日 - No.18 - 2
ブラックキャビアの半弟に最高落札額(オーストラリア)[生産]

 超大スターのブラックキャビア(Black Caviar)のリダウツチョイス(Redoute's Choice)を父とする半弟は、4月9日のイングリス社イースター・イヤリングセールにおいて500万豪ドル(約5億円)で落札され、オーストラレーシア(オーストラリア、ニュージーランド)における最高落札額記録を塗りかえた。

 スリーブリッジサラブレッド社(Three Bridges Thoroughbreds)が生産者リック・ジェイミーソン(Rick Jamieson)氏のギルガイファーム(Gilgai Farm)の代理で上場したヘルシンジ(Helsinge 父デザートサン)を母とする牡馬は、メルボルンのサラブレッド競走馬会社BC3サラブレッド社(BC3 Thoroughbreds 以下BC3)によって落札された。BC3は昨年の同セールでその全姉ベルクチュール(Belle Couture)も260万豪ドル(約2億6,000万円)で購買している。

 これまでの豪州での1歳馬最高落札額は、2006年にデジャスルー(Deja Slew)を母とするリダウツチョイス産駒と、2007年にロンヴィット(L’On Vite)を母とするロックオブジルラルタル(Rock of Gibraltar)産駒の300万豪ドル(約3億円)で、いずれもイングリス・イースターセールでの記録である。

 BC3のビル・ヴラホス(Bill Vlahos)会長は次のように語った。「ベルクチュールが私たちを決してがっかりさせることはなく、特別な雰囲気を見せ始めた時期に、この牡馬購買を検討し始めました」。

 「私たちはちょっとした内部情報があったので、それを利用しない手はないと考えました。米国のエージェントでBC3の共同創立者であるジョン・ブロックルバンク(John Brocklebank)氏が、今まで見た中で一番素晴らしい一歳馬であると言ったときは、少しばかり興奮しました」。

 「ブロックルバンク氏は素晴らしい相馬眼を持っており、彼はこのような素晴らしい1歳馬は豪州でも米国でも見たことがないと言いました」。

 この馬の落札に敗れたのは、スウェットナムスタッド(Swettenham Stud)のアダム・サングスター(Adam Sangster)氏であったと、メルボルンヘラルドサン紙(Melbourne Herald Sun)は報じた。

 サングスター氏は当初500万豪ドル(約5億円)の値を付けたが、490万豪ドル(約4億9,000万円)に戻し、その後BC3サラブレッド社がセリ落とした。

 BC3のヴラホス会長とサイモン・マーシャル(Simon Marshall)氏は、この馬の所有権のうちの5%は選抜された12人の顧客のものとなるだろうと語った。

 ヴラホス氏は、「ジェイミーソン氏にこの馬の所有権を持ち続けるかどうか聞く必要があり、人々が参加できるよう若干の余地を残しました。将来種牡馬として、10人〜12人の馬主で所有できるようにしたいと考えています」と語った。

 G1を何度か制しているオールトゥーハード(All Too Hard)の半弟でもあるこの牡馬は、ヴィクトリア州のグレイスパークに送られ、BC3の馴致や調教前プログラムを開始するだろう。

 BC3のマーシャル氏は、「この牡馬は1歳らしくない大人の馬の体つきで、今まで見たことのないような優れた外見です」と語った。

 そして、「この牡馬は牝系の良さが出ていて、成長とともにそれを発揮するでしょう。十分に成長すれば、頭角を現すことになるでしょう」と語った。

 オープニングセッションで100万豪ドル以上で落札された他の2頭は、いずれもクールモア牧場(Coolmore)で繋養されているファストネットロック(Fastnet Rock)の産駒で、クールモア牧場とチャイナホースクラブ(China Horse Club)によって落札された。

 豪州と欧州のチャンピオンスプリンターであるスタースパングルドバナー(Starspangledbanner)の3/4弟は、エージェントのジョン・ウォレン(John Warren)氏によって2番目の落札額の240万豪ドル(約2億4,000万円)で購買された。

 マカイブ(Makybe)のエージェントであるタイリール牧場(Tyreel Stud)によって上場されたこの牡馬は、ステークス競走で2着のゴールドアンサム(Gold Anthem 父メイドフォーゴールド)の7頭目の仔で、牝系には、G1馬のサークルスオブゴールド(Circles of Gold)、エルブストローム(Elvstroem)、ハラダサン(Haradasun)がいる。

 ウォレン氏は、もう1頭の100万豪ドル(約1億円)を超える1歳馬を、キアオラ牧場(Kia-Ora Stud)のコンサイナーから150万豪ドル(約1億5,000万円)で落札した。この牡馬は2009年のカムリーS(G2)勝馬でG1馬ディプロマットレディー(Diplomat Lady)の半妹となるドリームプレイ(Dream Play 父ヘネシー)の初仔である。

 これまでの最高落札額が出たファーストセッションの総売上げは、昨年129頭が落札された総売上げから42%増加し、落札頭数127頭で3,885万5,000豪ドル(約38億8,550万円)となった。

 平均価格は44%増の30万5,945豪ドル(約3059万円)で、中間価格は25%増の20万豪ドル(約2,000万円)、売却率は安定した74%であった。

 豪州ニューマーケットのセリ場には、6歳の無敗スプリント牝馬ブラックキャビア(父ベルエスプリ)の半弟を見るため大勢が訪れた。ブラックキャビアは現在、4月13日にランドウィック競馬場で施行されるTJスミスS(G1)で25勝目を挙げることを目指している。イングリス社のマーク・ウェブスター(Mark Webster)社長は、このセールは中継されて数千戸に無料で配信され、セリを大いに盛り上げたと語った。

 イングリス社イースターセールは引き続き4月10日にセカンドセッションが午前11時から始まる。

By Myra Lewyn
(1豪ドル=約100円)

[bloodhorse.com 2013年4月9日「Record Price for Black Caviar's Half Brother」]