海外競馬ニュース 2013年04月04日 - No.14 - 4
閉場したヘレフォード競馬場、アラブ系競走の開催場として復活(イギリス)[開催・運営]

 閉場されていたヘレフォード競馬場は、英国アラブ系競馬の新しい主要拠点となることが発表され、障害飛越レースはないものの今年5回の競馬日程が開催されることとなる。

 アラブ系競馬機構(Arabian Racing Organisation: ARO)アリーナレーシング社(Arena Racing Company:ARC)と契約を交わしたことで、今シーズンの全12日のアラブ系競走日程のうち5日間は、241年の歴史を誇るヘレフォード競馬場で開催される。ARCは、ヘレフォードシャー州議会と125年間の賃貸契約が交わされないかぎり、同競馬場は財政的に存続できないと判断し、昨年12月に無期限で同競馬場を閉鎖していた。

 その熱意にもかかわらず良い結果はもたらされていない。シンジケートはARCから賃貸契約を受け継ぐことを望んでいるものの、ARCと契約に合意することができるとしても、早くて2015年までは同競馬場での障害レースの開催はないと認めている。

 しかし、AROが開催日程を決定すれば、5月5日(日)にもヘレフォード競馬場でアラブ系競馬が開催されるだろう。そしてその後3ヵ月間にわたり第1日曜日に開催され、シーズンは9月28日に閉幕する。

 ヘレフォード競馬場の場内支配人と2人の馬場管理スタッフを雇用しているARCの競走担当理事ジム・アレン(Jim Allen)氏は、「私たちはヘレフォードの施設が利用される方法を見つけることができて満足しており、引き続き長期的な戦略を立てていきます」と語った。

 AROのレーシングマネージャーのアマンダ・スミス(Amanda Smith)氏は、「5月から8月までヘレフォード競馬場で定期的に競馬を開催することが、販売キャンペーンに役立つでしょう。そしてそれを通じて、新しい人々にアラブ系競馬を紹介し、支持を増やせることを望んでいます」と付言した。

 またAROは、看板開催であるドバイインターナショナルニューベリ開催が従来の日曜日から8月15日の木曜日に移ると発表した。

By Lee Mottershead

[Racing Post 2013年3月9日「Hereford to return with Arabian fixtures booked」]