海外競馬ニュース 2012年12月06日 - No.50 - 2
フランケルの偉業を後世に遺そうとする動き(イギリス)[その他]

 サー・ヘンリー・セシル(Sir Henry Cecil)調教師の管理馬で引退したスター馬フランケルに敬意を表して、ニューマーケットのウォレンヒル・ポリトラック馬場(Warren Hill Polytrack)を“フランケルギャロップ走路(Frankel gallop)”とする命名が控えめに行われた。

 フランケル(Frankel)がニューマーケットヒース(Newmarket Heath)での調教のうち95%を過ごした評判の良い4.5ハロン(900m)のこの馬場にフランケルの名前を付けようと提案したうちの一人は、ニール・キング(Neil King)調教師である。

 一方、ジョッキークラブ・エステーツ社(Jockey Club Estates: JCE)のニック・パットン(Nick Patton)氏は、「キャンター走路かギャロップ走路にフランケルの名前を付けることについてはよく知りませんが、私たちはどこかに像を建てるなどのより感銘を与える方法でフランケルを称えるつもりです。ジョッキークラブの外に建ててあるハイぺリオン(Hyperion)の像を動かすことができないのは明らかですが、クロックタワー・ロータリーのような適切な場所が他にもあります」と語った。

 そして次のように続けた。「これらのことはすべて、間もなくJCEで話し合われる予定ですが、私たちはこの町でチャンピオンを称えたいのです。改修のために現在閉鎖されているものの大変人気のあったウォレンヒル・ポリトラック馬場で、フランケルが多くの時間を過ごしたのは確かです」。

 フランケルを称える計画に当局からゴーサインが出れば、同馬は、来年ニューマーケットの歩道に初めてハリウッド風の“ターフの伝説馬”の足跡を残すことになるかもしれない。

 有名な“ハリウッド名声の歩道(Hollywood Walk of Fame)”には、ハリウッド大通りの15ブロックにわたって、スター俳優約2400人の記念物が娯楽産業のモニュメントとして配されている。

 金の蹄鉄を目玉とするニューマーケットの“ターフの伝説馬の歩道”は、間もなく試行されることになっている。すべての計画が可能となれば、地元の人々はどのような名前を付けるか、どの位置にそれを行うかについて話し合うだろう。

By David Milnes

[Racing Post 2012年11月5日「Frankel gallop proposal played down」]