海外競馬ニュース 2012年10月04日 - No.41 - 2
BHA、騎手の鞭使用ルール遵守への努力を称賛(イギリス)[その他]

 鞭使用ルールについて最新の見直しが行われてから6ヵ月が経過し、BHA(英国競馬統轄機構)は統計を発表し、新ルールがうまく機能し、騎手たちが遵守していることを褒め称えた。

 今年の3月6日〜9月6日と前年同期を比較すると、鞭使用ルール違反は34%減少しており、現在のリーディング上位10名の騎手の鞭使用ルール違反は騎乗数延べ5,000レースの内計11回で、そのいずれも鞭使用制限(7回)の1回超過で2日間の騎乗停止処分が科される最も軽度の違反であった。

 BHAの取締担当理事であるジェイミー・スティア(Jamie Stier)氏は、「私たちは、騎手たちがこの6ヵ月間新ルールの遵守に取り組んでくれたことを非常に評価しています」と語った。

 そして、「これは騎手がこの問題に真剣に取り組んだことを示しており、統計は非常に勇気づけられるものです。また懐疑的な見方もありましたが、裁決委員への裁量権導入はうまく機能しました」と語った。

 「裁決委員は、意図された方法で明確かつ適切に裁量権を発揮しました。不一致があるとしても、それは許容される範囲内です」。

 リーディング見習い騎手のダレン・イーガン(Darren Egan)騎手が鞭使用違反を5回犯し、長期の騎乗停止処分を受ける3人目の騎手になったが、同日BHAは、最多勝ジョッキーに君臨しているポール・ハナガン(Paul Hanagan)騎手や、元最多勝騎手であるライアン・ムーア(Ryan Moore)騎手とキーレン・ファロン(Kieren Fallon)騎手、フランケル(Frankel)の主戦騎手であるトム・クウィリー(Tom Queally)騎手、バレット・ドイル(Brett Doyle)騎手、および障害から平地に転向し50勝以上挙げているグラハム・リー(Graham Lee)騎手は誰も新しい鞭使用ルールに違反していないことを明らかにした。

 スティア氏は、「トップ10に入る騎手がプレッシャーを感じるレースで人気の高い馬に乗っていることを考えると、500レースで1回の鞭使用違反という彼らの割合は異例の低さです。このことは、彼らが鞭使用ルールの遵守に大変な努力をしていることを示しています」と語った。

 なお、リチャード・ヒューズ(Richard Hughes)騎手は、3月6日から3回の騎乗停止処分を科されており、シルベストル・デ・ソウサ(Silvestre de Sousa)騎手、ウィリアム・ビュイック(William Buick)騎手およびジム・クラウリー(Jim Crowley)騎手は2回、ジェイミー・スペンサー(Jamie Spencer)騎手、フランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手およびマイケル・バルザローナ(Mickael Barzalona)騎手は1回の騎乗停止処分を受けている。

[Racing Post 2012年9月7日「Jockeys praised for following whip rules」]