海外競馬ニュース 2007年10月18日 - No.40 - 3
騎手養成学校で厳しい規則が課される(イギリス)[その他]

 イギリス競馬学校(British Racing School)と北部競馬学校(Northern Racing College)の養成コースを受講する若い騎手たちは振る舞いを正すよう厳しく求められている。

 見習い騎手および条件付き騎手に配布された資料の中で、英国競馬統括機構(British Horseracing Authority: BHA)免許委員会の秘書官フィル・ハバード(Phil Hubbard)氏は、“養成期間中、厳格な規律保持を望む”と記している。

 その中で同氏は、“競馬活動に関連する養成”を規定するルール220(ii)(b)に違反すれば、養成コースから排除されたり、免許付与やその更新を受けられない可能性があると記している。

 最近、3人の若い騎手が技術向上コースから排除され、さらには別の3人が免許委員会に呼び出され、無責任な行為を叱責された。

 ハバード氏は次のように語った。「彼らが所属する厩舎はすべてを了解しています。公衆の面前において責任ある行動をし、行過ぎた悪い振る舞いをしない人材を必要としています。若い騎手たちは影響力もありますが、反面感化されやすいのです。彼らは自分たちが競馬産業を代表していることを自覚する必要があります」。

 免許委員会は、コース受講者は騎乗する場合だけでなく他の目的で競馬場に出向く際も、ふさわしい服装をするように次のように記載している。“あなたは、服装と行動をプロのスポーツ選手にふさわしい適切なものとすることが求められています”。

 最新の騎手協会(Jockeys’ Association)の会報ではこの問題が次のように取り上げられている。「コースを受講している騎手に、服装基準に反する見苦しい格好をしている者が見受けられる。これは騎手個人および騎手という職業全体に対する印象を悪くすることになる」。

 1月より、ニューマーケットのイギリス競馬学校はジーンズを禁止し、服装規定に受講時の襟のついたシャツ、ズボン、騎乗時の乗馬ズボン、半ズボンに関する基準を設けている。

By Howard Wright

[Racing Post 2007年9月24日「Up-and-coming jockeys are given strict reminder to behave while training」]