TOPページ > 海外競馬ニュース > ボブ・バファート調教師、調教活動を再開(アメリカ)[その他]
海外競馬ニュース
2022年07月07日  - No.24 - 4

ボブ・バファート調教師、調教活動を再開(アメリカ)[その他]


 7月3日の朝、サンタアニタパークでボブ・バファート厩舎の鞍下パッドを装着して調教に励む馬が見られた。米国三冠を2回達成したバファート調教師に科された90日間の調教停止処分が終了したのだ。

 ケンタッキー州競馬委員会(KHRC)による調教停止処分の期間は4月4日に始まった。この処分が言い渡されたのは、2021年ケンタッキーダービー(G1)でメディーナスピリット(馬主:ゼダンレーシングステーブル)が優勝したあとの競走後検査で禁止薬物の陽性反応を示したことが原因である。ケンタッキー州の裁決委員は、メディーナスピリットの競走後の分割サンプルからクラスCのベタメタゾン(コルチコステロイドの一種)が検出されたことを受け、同馬のケンタッキーダービー優勝を取り消し、バファート調教師に調教停止処分と過怠金を科した。チャーチルダウンズ社(CDI)はバファート調教師が2023年ケンタッキーダービーに、そして2023年5月まで同社が所有する競馬場に管理馬を出走させることを禁止している。

 カリフォルニア州競馬委員会(CHRB)も、バファート調教師への調教停止処分を相互適用した。

 しかし7月3日(日)、バファート調教師は調教活動を再開した。

 バファート調教師はデイリーレーシングフォーム紙のスティーヴ・アンダーソン氏に「引退する準備はできていません」と語った。

 調教停止期間中、バファート厩舎の所属馬はバファート氏の元助手、ティム・ヤクティーン氏とショーン・マッカーシー調教師のもとに転厩した。それらの転厩馬のうちテイバとメッシエーはヤクティーン氏の管理下でサンタアニタダービー(G1)おいてワンツーフィニッシュを決めた。だが、その後のケンタッキーダービーではそれぞれ12着と15着に終わった。

 バファート調教師はデイリーレーシングフォーム紙に対して、ヤクティーン氏とマッカーシー氏について「いい仕事をしましたね。誇りに思っています。うまく持ちこたえさせてくれました」と語った。

 バファート厩舎の馬は、7月22日に始まるデルマー競馬場の夏開催に出走する予定だ。

By Blood-Horse Staff

 (関連記事)海外競馬ニュース 2022年No.7「メディーナスピリット、2021年ケンタッキーダービー優勝は取消(アメリカ)」、No.13「カリフォルニア州もバファート調教師に業務停止処分を適用(アメリカ)

[bloodhorse.com 2022年7月3日「Baffert Returns to Training」]


上に戻る