海外競馬ニュース 2019年04月18日 - No.15 - 3
フランス競馬界、ノートルダム大聖堂の再建に向けて迅速な支援(フランス)[その他]

 パリ中心にあるノートルダム大聖堂は4月15日(月)夜、悲惨な大火災に襲われた。その翌日、フランスがこの試練を受け入れるとき、フランス競馬界は早くも支援の動きを見せた。

 フランスギャロ(France Galop)のエドゥアール・ド・ロトシルト会長は、オートゥイユ競馬場の復活祭の日曜開催(4月21日)のメインレースである共和国大統領賞(G3 固定障害ハンデ戦)を、ノートルダムドパリ賞(Prix Notre-Dame-de-Paris)と改名して施行することを発表した。このレースの売得金は、ノートルダム大聖堂の再建のために設立された基金に寄付される。

 ロトシルト会長は、ツイッターで以下のように述べている。

エドゥアール・ド・ロトシルト@EddeRothschild - 2019年4月16日

フランスギャロは、日曜日にオートゥイユ競馬場で施行される共和国大統領賞をノートルダムドパリ賞に改名して施行します。ルトロ(Le Trot フランス速歩競走協会)およびPMU(フランス場外馬券発売公社)と協力し、このレースの売得金は再建のための基金に寄付します。

 ベルギー出身のクリストフ・スミヨン騎手は、ノートルダム大聖堂の再建へ心のこもった応援メッセージを送ると同時に、パリ消防隊の勇気を称賛した。リーディングジョッキーに10回輝いているスミヨン騎手は、4月17日(水)にニューマーケットのクレイヴン開催に騎乗予定であり、今週の獲得賞金を再建のための基金に寄付することを約束した。

 スミヨン騎手は、ツイッターで以下のように述べている。

クリストフ・スミヨン@CSoumillon - 2019年4月16日

私はフランス人の心を持っており、ノートルダム大聖堂の火災にはとても動揺しています。今週の獲得賞金は再建のための基金に寄付します。パリ消防隊を心から称賛したいと思います。

#FluctuacNecMergitur#quintedupatrimoine c pour maintenant!! @pmu #solidarite Bravo au @PompiersParis

 スミヨン騎手は、このツイートにハッシュタグや火災の写真の他に、パリ市の標語「たゆたえども沈まず(Fluctuat nec mergitur)」を付け加えた。これは2015年にパリでテロが発生した際に人々がよく口にしたスローガンである。

By Scott Burton

[Racing Post 2019年4月16日「Christophe Soumillon and France Galop pledge support for Notre-Dame」]