海外競馬情報 軽種馬登録ニュース 海外競走登録 海外競馬場・日程 申請書類 世界の競馬および生産統計 統計データベース 馬名登録案内
血統書サービス 引退名馬 JWS
twitter FB
TOPページ > 海外競馬情報 > オーストラリアのブラックタイプ競走の格付け変更が最終承認(オーストラリア)【開催・運営】
海外競馬情報
2026年10月08日  - No.36 - 1

オーストラリアのブラックタイプ競走の格付け変更が最終承認(オーストラリア)【開催・運営】


 アジア競馬連盟(ARF)は今週、2026/27年シーズンのオーストラリアのブラックタイプ競走の格付けについて最終決定を発表し、既存のブラックタイプ競走のうち10競走が格上げされ、5競走が格下げされることになった。

 最も注目される格上げ競走はアポロSで、G2から格上げされ、オーストラリアで77番目のG1競走となった。これにより、オーストラリアはG1競走数で、米国に次ぐ世界第2位となった。

 7月、ARFはブラックタイプ競走11競走の格上げを承認し、15競走が新たにブラックタイプ競走となることを発表するとともに、格下げはわずか1競走にとどまった。2025年12月には、アジアパターン委員会(APC)がオーストラリア競馬におけるブラックタイプ競走の決定権を引き継いでいる。

 APCは、2017/18年以降、オーストラリアの各統括団体が重賞競走およびリステッド競走の格付けプロセスに対する監督が十分に機能していなかったと判断し、その格付けに関する決定権を引き継いだ。その後、2026年3月にレーシングオーストラリア(RA)は、格上げ、格下げ、新たなブラックタイプ競走の追加について助言を行うブラックタイプ諮問グループを設立した。

 7月の決定での最大の恩恵を受けたのは、間違いなく総賞金1,000万豪ドル(約11億円)のゴールデンイーグル(G1)であり、同競走はブラックタイプ競走の格付けなしから一気にG1競走へと昇格した。一方、今回格上げされたアポロS(G1)は、1979年以来G2競走として施行されてきた。

 アポロSの歴代の主な優勝馬には、エマンシペーション(1984年)、トリスカイ(1991年)、ナチュラリズム(1993年)、サンライン(2000年、2001年)、ロンロ(2003年)、 コントリビューター(2015年)、そしてもちろん3度優勝した名牝ウィンクス(2016年、2017年、2019年)などがいる。近年ではアナモー、ファンガール、オータムグローらが、1,400メートル(約7ハロン)の馬齢重量競走を制している。

 その他の恩恵を受けた競走には、西オーストラリア州独自のスロットレース(事前に出走枠(スロット)の取得が必要な競走)であるザ・クオッカ(G2)がある。同競走は、ブラックタイプ競走の格付けなしからG2競走に格上げされた。初施行から4年間で、後にG1競走を制したオーバーパス(2023年、2024年)とジグソー(2026年)が、2025年にはジョーカーズグリンが優勝している。

 マジックミリオンズ社のセリで馬を購入した人々にとっては、4つの限定競走がブラックタイプ競走に格上げされたことは喜ばしい知らせだっただろう。その4競走は、G3競走に格付けされたザ・バッファリングと、新たにリステッド競走に格付けされたピエラタプレート、サンライト3歳プレート、ナショナルクラシックである。

 これら4競走には、マジックミリオンズ社のセリで購入された馬しか出走できない。そのため、今後数週間から数ヶ月にわたり、同社のセリはこれまで以上に活況を呈する可能性が高い。

 ブルーダイヤモンドプレリュード(牡馬・せん馬)とフレッドベストクラシックは、いずれもG2競走に格上げされた。これにより前者は、フィリーズプレリュード(G2)と同じ格付けとなった。

 その他、格上げされた競走には以下のものが含まれ、これらはすべてG3競走となった。デサイラブルS、タリンダートS、ダービーマンローS、ムーンバプレート、ファーンヒルハンディキャップ、ゴールドコーストブレスレット、フアンモSである。

 2026/27年シーズンに新たにリステッド競走としてブラックタイプ競走に格付けされるのは、マージョリーチャールソンクラシック、ザ・ジョーイ、ロックマジックSである。

 格下げされた5競走はすべて中距離以上の競走であり、3,200メートル(約2マイル)のアデレードカップ、2,600メートル(約1 5/8マイル)のチェアマンズハンディキャップ、 2,400メートル(約1 1/2マイル)のWATCダービー、3,200メートルのブリスベンカップは、いずれもG2競走からG3競走へと格下げされた。一方、ローンセストンカップ(2,400メートル)はG3競走からリステッド競走へと格下げされた。

 これらの長距離競走に対する措置は、ヴィクトリアレーシングクラブ(VRC)が、2,500メートル(約1 9/16マイル)のヴィクトリアダービー(G1)の賞金総額を2026/27年シーズンに向けて300万豪ドル(約3億3,000万円)に増額すると発表した数日後に発表された。これは、2025/26年の施行時と比べて100万豪ドル(約1億1,000万円)の増額となる。APCは、同競走のG1競走の格付けを維持すべきかどうかを検討していた。

 2027/28年シーズンの格付けに関する決定は、今年の競走が終わるまで下されない。しかし、アデレードカップやWATCダービーといった由緒ある長距離競走が格下げされてたことを踏まえると、ヴィクトリアダービーがG1競走の格付けを維持できるかどうかは、依然として不透明である。

 ヴィクトリアダービーの格付け維持を支持する材料としては、2025年のヴィクトリアダービー開催日は、オーストラリアで最も観客を集めた競馬開催だった。また、ヴィクトリアダービーの馬券売上は、ビクトリア州の競走の中で、メルボルンカップ(G1)、コールフィールドカップ(G1)、コックスプレート(G1)に次ぐ第4位となっている。

 さらに、シドニーカップ(G1)とクイーンズランドダービー(G1)は、APCで格下げが検討されたものの、2026/27年シーズンは現在の格付けを維持することになった。この決定は、来季を前に両競走の関係者を安心させる材料にはならないだろう。

 ARFは今回の変更について、次のような声明を出している。「ARFは、2026年1月から7月にかけてオーストラリアで開催された競走のブラックタイプ上の位置づけに関する最近の決定が、2026/27年シーズンから適用されることをお知らせします」

 「2026年9月3日の会合で、APCは、レーシングオーストラリア(RA)からの申請を検討し、2026/27年シーズンの35競走のブラックタイプ競走の格付けについて、暫定決定を下しました」

 「その後、RAはAPCの暫定決定について通知を受け、それらが最終決定され、ARF執行協議会に承認を求める前に、意見を述べるよう求められました。2026年9月17日、RAはAPCに対し、APCによるすべての暫定決定を受け入れた旨を伝えました」

 「RAによる受諾の確認を受け、APCは勧告を最終決定し、ARF執行協議会に提出しました。これらの勧告は、同協議会で審議され、承認されました」。

(1豪ドル=約110円)
By Daniel Harrold/ANZ Bloodstock News

(関連記事)海外競馬情報2025年 No.49「アジアパターン委員会がオーストラリアのブラックタイプ競走の格付けを決定 (オーストラリア)【開催・運営】」

[bloodhorse.com 2026年9月25日「ARF Announces 2026-27 Australian Black-Type Changes」]


上に戻る