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2026年08月06日  - No.28 - 2

「馬と話す男」モンティ・ロバーツ氏が91歳で死去(アメリカ)【その他】


 馬と心を通わせる「ホースウィスパラー」として広く知られ、後に凱旋門賞を連覇する馬の売買にも関わったほか、故エリザベス女王とも親交のあったモンティ・ロバーツ氏が8月1日(土)、自身のカリフォルニア州の牧場で死去した。91歳だった。

 彼が開発した「ジョインアップ」と呼ばれる手法は、馬と人との関係性を大きく変えた。また、彼の名前を冠した馬着は、神経質なサラブレットがゲート入りを嫌がる際に広く用いられている。

 また、優れた相馬眼の持ち主でもあり、その能力は最低落札価格に届かず主取りとなった1歳馬をキーンランドのセリにて4万ドルで購入した際にも示された。翌年にはその馬をセリ最高額となる17万5,000ドルで売却し、その馬はアレッジド(Alleged)の名で、ヴィンセント・オブライエン調教師の管理馬として1977年と1978年に凱旋門賞を連覇した。

 ロバーツ氏は生涯を通じて馬とともに歩み、4歳で子役スタントマンとして馬に携わり始め、その後は数々のロデオ大会で優勝を重ねた。さらにネバダ州で野生のマスタングを追い集める仕事に従事し、そこで野生馬から学んだことが、生涯を貫く哲学の礎となった。

 ロバーツ氏は、ドイツ馬ロミタス(Lomitas)に携わったことで、欧州でも早い段階から大きな成功を収めた。ロミタスは競馬場での素行が極めて悪く、とりわけ独2000ギニーのゲート入りの際、自ら地面に倒れ込み出走停止処分を科された。

 その後、牧場主のワルター・ヤコブス(Walther Jacobs)氏からの依頼を受けてロバーツ氏が携わると、ロミタスはベルリン大賞、バーデン大賞、ヨーロッパ賞をいずれも大差で制覇し、ドイツ年度代表馬に選ばれ、欧州の3歳馬ランキングでも第3位となる評価を受けた。

 現在ニューマーケットを拠点に調教師を務めるイルカ・ガンゼラ=レヴェック氏は、当時バーデンバーデンでロバーツ氏と出会い、その後、アメリカにあるロバーツ氏の牧場で1年間働いた。

 「牧場で働いていた騎乗スタッフや厩務員は、いずれも一流のホースマンばかりで、私は多くのことを学びました。そこで素晴らしい基礎を築くことができ、最高のホースマンたちから学ぶ機会にも恵まれました」

 「彼は馬を本当によく理解していて、私は言葉を使わずに馬と意思を通わせる方法を学びました。また、彼はウエスタン馬術の技術や哲学を、誰にでも理解できる形にまとめ上げました」

 「彼はまさにカウボーイそのものでした。気取らず、地に足がつき、率直な人でした。彼にとっては、すべてが馬中心だったのです」と振り返った。

 故エリザベス女王もロバーツ氏の手法に関心を寄せ、その技術を披露するよう彼を招待した。彼は2002年には女王即位50周年(ゴールデン・ジュビリー)の記念行事の一環としてウィンザー城を訪問し、2011年には女王の競馬事業への貢献が認められ、ロイヤル・ヴィクトリア勲章を授与された。

 1996年に出版した自伝「馬と話す男―サラブレッドの心をつかむ世界的調教師モンティ・ロバーツの半生」がベストセラーになったロバーツ氏は、1950年代の人気俳優ジェームズ・ディーンに乗馬を指導したほか、映画「緑園の天使(National Velvet)」の撮影中に負傷した女優エリザベス・テイラーの代役としてスタントも務めた。

 また、レースでのムチの使用には一貫して反対の立場を取り、かつて次のように語っている。「いつの日か、競馬はムチを使わないものになるでしょう。私たちはそこまで愚かではないはずだからです。逃走本能を持つ動物を、もっと速く走らせようとしてムチで打つのは愚かなことです。そんなことが正しいはずはありません」。

By David Carr

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[Racing Post 2026年8月2日
「'Horse whisperer Monty Roberts, who unearthed an Arc winner and befriended Queen Elizabeth, dies aged 91'」]


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