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2026年07月23日  - No.26 - 1

グッドウッド競馬場とヨーク競馬場、英国競馬の意思決定改革を提案(イギリス)【開催・運営】


 グッドウッド競馬場とヨーク競馬場は、英国競馬の意思決定権限を再編し、両競馬場が考える、英国競馬をより繁栄した基盤に置くための提案を盛り込んだ公開書簡を発表した。

 「大まかな提案であって、詳細な案ではない」と説明されているものの、この文書は、流動的なこの時期における、イギリス競馬を代表する二つの競馬場からの注目すべき提言である。

 提案の内容とは

 この提案の核心は、競馬の歴史における重要な局面において、改革の試みを今なお阻み続けている内部対立や既得権益を排除することにある。

 馬券売上の減少に加え、増税やアフォーダビリティチェック(経済力チェック)をめぐる賭事業界の混乱が、競馬界の財政に打撃を与えている。更には、優秀な競走馬の海外流出や生産頭数の急減に加え、シェイク・モハメド殿下やJ・P・マクマナス氏といった有力な馬主たちの高齢化といった要因も相まっている。そのため競馬がより強靭で財政的に健全な体制を築く道を見出さなければならないことは明らかである。

 グッドウッド競馬場とヨーク競馬場は、2022年のガバナンス改革の一環として設置された13名からなる英国競馬統括機関(BHA)商業委員会について、同委員会が「競馬の商品価値の向上、競馬の普及、馬主や賭事客といった主要な関係者に関する取り組み」などを監督し、BHA理事会に報告する役割を担っているものの、構成員の間に「自らの利益を優先する姿勢」が存在することや、あまりにも「広すぎる」範囲の戦略に関する方向性を決める役割を担っているために、十分に機能していないと考えている。

 彼らは商業委員会を廃止し、その代わりに、特定分野――主要平地競走、一般平地競走及び障害競走――に特化した3つの戦略委員会を設置すべきであるとしている。

 各委員会は、競馬場代表3名、免許を交付されている関係者・馬主・生産者の各代表1名(計3名)、およびBHAが指名する委員3名で構成される。BHA指名委員のうち1名が委員長を務め、可否同数の場合には決定票を行使する。

 両競馬場は、各委員会が独自の戦略を推進し、その上で最終決定はBHA理事会が行うことで、商業委員会に内在していた構造的な利害対立が解消されると考えている。

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 戦略委員会には誰が参加するのか/BHA理事会の役割とは

 グッドウッド競馬場とヨーク競馬場からの提案は、英国競馬の競走体系を分野ごとに区分するものであるが、両競馬場は、これが競馬界を「彼ら対私たち」という対立構造にするものではないことを強調した。

 「主要競走は開催競馬場ではなく、出走馬によって定義される」と提案書には記されている。「その[合意されたレーティング]レベル以上と評価された馬が出走するすべての競走は、どの競馬場、開催、または競走日に行われるかに関わらず、主要平地競走委員会によって検討・決定される」。

 さらに、競馬場の代表者は、英国競馬場協会(RCA)の指名する者ではなく、「議論の対象となっている競走分野について直接的な経験を有する」―各競馬場から選出された者で構成されるという。

 この改革を支えるため、グッドウッド競馬場とヨーク競馬場は、BHA理事会が独立性を保ち、「長期的な観点から、競馬にとって最善の利益になると信じる決定を下す」という使命を持つべきだと考えている。

 つまり、会員が選出した理事――RCAおよびサラブレッドグループから推薦され、理事会に席を置く理事――についても、「所属団体の公式な立場を代弁する代表者」ではなく、「個々の分野に関する知見を持つ専門家」としての役割を担うことを意味する。

 なぜこのような事態になっているのか

 英国競馬の権力構造は、昨夏以来、緊張状態が続いている。当時、アレン卿は、主に商業改革を推進するための独立理事会の設置をめぐり、競馬場側や免許を交付されている関係者から譲歩を引き出すため、会長就任を3カ月延期していた。

 しかし、BHAがレース当日のデータ権利に関してより商業的な姿勢を取るという案を提示したところ、競馬場側と関係者側の双方が――それぞれ異なる理由から――これに反対し、三つ巴の膠着状態が生じた。この状況は、3月にアレン卿が辞任して初めて終結した。

 さらに波乱は続いた。辞任が確認された直後、アスコット競馬場、グッドウッド競馬場、ニューベリー競馬場、ヨーク競馬場の4競馬場および英ジョッキークラブによる共同声明が発表され、4月30日を期限としてRCAの運営体制の緊急見直しが求められたのである。

 これらの競馬場は、RCAによる「一会員一票」という方式によって、必ずしも賛同できない決定に縛られることに不満を抱いており、競馬にとってより野心的な戦略と意思決定プロセスを可能にするため、加重投票制度を導入すべきだとしていた。

 RCAは見直しを約束したものの(報告書は今月提出予定)、アスコット競馬場はそれだけでは不十分だとして、5月にRCAを脱退し、年末以降は独自運営を行うことを表明した。

 RCA内におけるニューベリー競馬場および英ジョッキークラブの立場は依然として不明確だが、本紙の取材によると、後者は競馬界にとって現状維持が選択肢であり続けるとは考えていないようである。グッドウッド競馬場とヨーク競馬場からの提案によれば、RCAは純粋に競馬場の業界団体として機能し、商業的な意思決定への関与を停止することになる。


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By Peter Scargill

[Racing Post 2026年7月5日「Why do Goodwood and York want to restructure British racing - and what are they proposing?」]


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