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2026年06月25日  - No.22 - 1

メリーランド州、チャーチルダウンズ社からプリークネスSの知的財産権を取得(アメリカ)【開催・運営】


 新たなメリーランドジョッキークラブ(MJC)が事業を進める中、同クラブがプリークネスS(G1)に関する完全な管理権、権利、および経済的利益を掌握することになる。メリーランド州内の競馬関係者や政界関係者は、これが同クラブの成功の鍵となると考えている。

 MJCの前所有者である1/STレーシング社(ストロナックグループ)は、非営利団体がMJCを引き継ぐ抜本的な再編計画の一環として、プリークネスSに関する知的財産権を保有し続けていた。今年4月、チャーチルダウンズ社(CDI)と1/STレーシングは、これらの知的財産権を1/STレーシングからCDIへ、8,500万ドル(約136億円)で譲渡することで合意したと発表した。

 この権利譲渡の合意は4月21日に発表されたが、メリーランド州は、1/STレーシングが保有していたプリークネスSの権利について、第三者の提示条件に合わせることで優先的に取得できる権利を保持していた。6月18日、メリーランド州のウェス・ムーア知事は、州が当該オファーに同条件で応じる意向を発表した。

 「プリークネスSは単なるレース以上の存在であり、メリーランド州の歴史、文化、そして経済の礎です」とムーア知事は声明で述べた。「当州政府は、ピムリコ競馬場の再生と、メリーランド州の競馬産業の長期的な持続可能性を確保するために、歴史的な投資を行ってきました」

 「この決定により、州にとって極めて重要な資産が確保され、メリーランド州が自らの競馬の未来を形作ることが可能になります。また、プリークネスSの象徴的な地位を活用し、業界の専門家と連携することで顧客体験を向上させ、今後何世代にもわたり、メリーランド州が三冠競走における中心的な存在としての地位を維持することができるでしょう」。

 メリーランド州の競馬界は、新たなピムリコ競馬場を建設しメリーランド競馬の新たな本拠地とする一方で、ローレルパーク競馬場を調教施設とする計画に期待を寄せている。今年のプリークネスSはローレルパーク競馬場で開催されたが、2027年にはピムリコ競馬場に戻る予定である。ただし、その時点では施設が完全には完成していない見込みであり、建設工事が続く間は、仮設施設を使用する計画となっている。

 「ムーア知事のビジョンに沿って、MJCは、プリークネスSをメリーランド州民と世界中の競馬ファンにとって一生に一度は参加したい世界的イベントへとさらに発展させる準備ができています」と、新MJCの社長兼ゼネラルマネージャーであるビル・ノーフ氏は述べた。「また、プリークネスウィークエンドに向けて、戦略的パートナーと協力しながら、新たなイベントやエンターテインメントを企画できることを楽しみにしています。米国三冠競走のパートナーたちとの連携も大いに期待しています」。

 もし1/STレーシング社またはCDIが知的財産権を保有し続けていた場合、新MJCは少なくとも10年間にわたり、プリークネスS開催のための基本使用料として年間300万ドル(約4億8,000万円)に加え、プリークネスウィークエンド(金曜日と土曜日)の馬券総売上の2%を毎年支払うことになっていた。しかし、今や新MJCはプリークネスウィークエンドからの利益をすべて手にすることになる。

 ボルチモア圏委員会の会長兼CEOであるマーク・アンソニー・トーマス氏は、メリーランド州がCDIに代わってプリークネスSの権利を取得するという決定を称賛した。

 「プリークネスSは単なる競馬のレースではありません。メリーランド州を代表するブランドの一つであり、最も重要な文化資産の一つであり、長期的な経済成長のための最も有力な機会の一つでもあります」

 「所有権を持つことで、プリークネスSの将来を左右する決定がメリーランド州の利益のために下され、公的投資によって生み出される価値が、メリーランド州の納税者、企業、労働者、地域社会、そして馬産業に還元されることが保証されます。ボルチモア圏委員会は、この決定が州の長期的利益を反映するものとなるよう尽力したウェス・ムーア知事の思慮深いリーダーシップ、入念な検証、そして献身を称賛します」

 「プリークネスSの知的財産権取得は、メリーランド州を象徴する資産の一つを確保するとともに、観光、民間投資、スポンサーシップ、雇用創出、文化活動を通じて、さらに大きな経済価値を生み出す機会をもたらします。私たちは州、MJC、そして州内全域のパートナーと協力し、この機会を最大限に活用して、プリークネスSが今後も世代を超えて、誇りと繁栄をもたらし、そして経済的機会を創出する存在として成長し続けることを期待しています」。

 一方、チャーチルダウンズ社のCEOであるビル・カースタンジェン氏は声明の中で、メリーランド州がプリークネスSに関する権利を取得するためのオプションを行使したことに理解を示して、同社は今後もピムリコ競馬場の建て替えにあたり、引き続き州と協力していくと述べた。

 「メリーランド州が、1/STメリーランド社から州所有資産としてプリークネスSの知的財産権を取得することを決定した理由を理解しています」と、CDIのビル・カースタンジェンCEOは述べ、以下のとおり続けた「私たちは引き続き州知事やその他の選出公職者、そしてメリーランド州の競馬関係者と協力し、再開発されたピムリコ競馬場とプリークネスSが、米国三冠競走のみならずより広範なスポーツ・エンターテインメントの分野において持つ潜在力を最大限に実現できるよう尽力していきます」。

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(1ドル=160円)

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