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2024年02月01日  - No.4 - 2

2023年の年度代表馬はコディーズウィッシュ(アメリカ)[その他]


 全米サラブレッド競馬協会(NTRA)・デイリーレーシングフォーム紙(Daily Racing Form: DRF)・全米競馬記者協会(NTWAB)は1月25日夜、第53回エクリプス賞授賞式(ザブレイカーズ・パームビーチホテルで開催)で、昨年ブリーダーズカップ・ダートマイル(G1)を含む4勝を挙げたコディーズウィッシュが2023年度の年度代表馬に選出されたと発表した。
 北米サラブレッド競馬界の優秀な人馬を表彰するエクリプス賞は、メンバー競馬場の競走役員とエクイベース社の実務担当者からなるNTRA、DRF、NTWABの投票により決定される。
 ゴドルフィン所有馬でビル・モット調教師の管理馬コディーズウィッシュは、年度代表馬の1位票219票のうち134票を獲得した。
 コディーズウィッシュは、体の動きが著しく制限されるウォルフ・ヒルシュホーン症候群をもって生まれた少年、コディー・ドーマン氏にちなんで命名された。車椅子に乗ったコディー・ドーマン氏は、2018年にゴドルフィンのゲインズボロー牧場を訪問した際に仔馬と絆を深めた。その仔馬はコディーズウィッシュと名付けられた。2022年の初め頃には同馬は一流競走馬に成長し、コディー・ドーマン氏とその家族が多くのレースを観戦するようになり、その絆は全国的な話題となった。悲しいことに、コディー・ドーマン氏はコディーズウィッシュがブリーダーズカップ・ダートマイルを制した翌日、ケンタッキーに帰郷する途上で亡くなった。
 年度代表馬の投票では、コディーズウィッシュの後に、37票を獲得した4歳馬ホワイトアバリオ(ホイットニーS(G1)でコディーズウィッシュを破った)と、21票を獲得した4歳牝馬で最優秀ダート牝馬のイディオマティックが続いた。また、コディーズウィッシュは最優秀ダート牡馬にも選ばれた。
 コディーズウィッシュの調教師であり、殿堂入りも果たしているビル・モット調教師とその馬主であるゴドルフィンにとっては、特に素晴らしい一夜となった。4度目の最優秀調教師を受賞したモット調教師は、コディーズウィッシュのほかにも管理馬2頭(最優秀2歳牝馬のジャストエフワイアイと最優秀短距離牡馬のエリートパワー)がエクリプス賞を受賞した。コディーズウィッシュは、モット調教師が調教した2頭目の年度代表馬である(1頭目は1995年と1996年に年度代表馬となったシガー)。
 ゴドルフィンは4年連続で最優秀馬主を、3年連続で最優秀生産者を受賞した。ゴドルフィンは2023年、1,727万233ドル(約25億9,053万円)の賞金を獲得して北米の全馬主の中でトップとなった。さらに出走馬のG1勝利数は計12勝に達した。また、ゴドルフィン生産馬の2023年の獲得賞金は2,090万7,146ドル(約31億3,607万円)となり、北米全生産者の頂点に立った。コディーズウィッシュのほか、プリティミスチヴァスが最優秀3歳牝馬に選ばれた。
 トッド・プレッチャー調教師の管理馬でレポールステーブル生産のフィアースネスは、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(G1)を6 1/4馬身差で制し、最優秀2歳牡馬に選出された。
 ジェナ・アントヌッチ調教師の管理馬アルカンジェロは、ベルモントS(G1)とトラヴァースS(G1)に勝利し、最優秀3歳牡馬を受賞した。アントヌッチ調教師は、最優秀3歳馬を管理した初の女性調教師となった。
 ブレンダン・ウォルシュ調教師管理のプリティミスチヴァスは、ケンタッキーオークス(G1、チャーチルダウンズ競馬場)での劇的な勝利を含むG1レース3勝を達成し、最優秀3歳牝馬に選出された。
 イラッド・オルティスJr. 騎手は、過去6年で5度目の優秀騎手賞を受賞した。2023年同騎手は、北米全騎手トップの366勝を挙げて自身の最多賞金記録となる3,919万2,585ドル(約58億7,889万円)を獲得した。ブリーダーズカップでは、ホワイトアバリオで制したブリーダーズカップ・クラシック(G1)を含め3競走で勝利を手にした。
 オルティスJr. 騎手がブリーダーズカップ競走で騎乗し優勝した他の2頭エリートパワーとグッドナイトオリーブは、それぞれ2年連続で最優秀短距離牡馬と最優秀短距離牝馬となった。
 アップトゥザマークは、ターフクラシックS(G1、チャーチルダウンズ競馬場)、マンハッタンS(G1、ベルモントパーク競馬場)、ターフマイルS(G1、キーンランド競馬場)でG1三連勝を飾り、最優秀芝牡馬に輝いた。トッド・プレッチャー調教師管理の同馬は、ブリーダーズカップ・ターフ(G1)ではオーギュストロダンに次ぐ2着だった。
 インスパイラルは昨年ヨーロッパでG1レースを2勝し、その後渡米してブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ(G1)を制した。ジョン・ゴスデン調教師が管理する同馬は、最優秀芝牝馬に選ばれた。
 人物部門の最後に、プエルトリコ出身のアクセル・コンセプシオン騎手が優秀見習騎手に選ばれた。主に中部大西洋岸の競馬場で騎乗し、通算獲得賞金517万9,154ドル(約7億7,687万円)、通算勝利数199勝を挙げ、見習騎手トップに立った。

2023年エクリプス賞受賞馬/受賞者
 年度代表馬:コディーズウィッシュ(5歳)
 最優秀2歳牡馬:フィアースネス
 最優秀2歳牝馬:ジャストエフワイアイ
 最優秀3歳牡馬:アルカンジェロ
 最優秀3歳牝馬:プリティミスチヴァス
 最優秀ダート牡馬:コディーズウィッシュ(5歳)
 最優秀ダート牝馬:イディオマティック(4歳)
 最優秀短距離牡馬:エリートパワー(5歳)
 最優秀短距離牝馬:グッドナイトオリーブ(5歳)
 最優秀芝牡馬:アップトゥザマーク(4歳)
 最優秀芝牝馬:インスパイラル(GB)(4歳)
 最優秀障害馬:メリーメーカー(IRE)(6歳)
 最優秀馬主:ゴドルフィン
 最優秀生産者:ゴドルフィン
 最優秀騎手:イラッド・オルティスJr. 氏
 最優秀見習騎手:アクセル・コンセプシオン氏
 最優秀調教師:ビル・モット氏

エクリプス賞
 エクリプス賞は、各部門でチャンピオンのタイトルを獲得するのにふさわしい卓越した成績を収めたサラブレッドおよび人物に贈られる。エクリプス賞は18世紀の偉大な競走馬であり基礎種牡馬であるエクリプスにちなんで命名された。エクリプスは5歳でレースに出走し始めて、無敗の18勝を挙げた。そのうち8勝はウォークオーバー(単走・不戦勝)だった。種牡馬としては勝馬344頭を送り出し、そのうち3頭はエプソムダービーを制した。

By NTRA
(1ドル=約150円)

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[ntra.com 2024年1月25日「Cody's Wish Voted 2023 Horse of the Year」]


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