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2022年10月27日  - No.40 - 1

ホリー・ドイル騎手、日本での短期騎乗に向けて抱負を語る(イギリス・日本)[その他]


 ホリー・ドイル騎手(26歳)は才能に自信を持っており、冬の短期騎乗のために日本に発つことを決心した。そしてこのチャンスに喜びを感じている。

 彼女はこの海外での冒険に夫のトム・マーカンド騎手とともに挑む。彼もまた、高い評価を受けている英国の平地ジョッキーの1人である。

 2022年の英国リーディングでウィリアム・ビュイック騎手に次ぐ2位(ドイル騎手と同じ勝利数)となったマーカンド騎手は、これまで何度か豪州で短期騎乗を経験している。一方、ドイル騎手にとって今回の日本行きが海外での初めての短期騎乗となる。

 ドイル騎手は6月にナシュワに騎乗し仏オークス(G1 ディアヌ賞)で優勝し、欧州のクラシック競走を制した初の女性騎手となった。ほかにも数々の勝利を挙げたことで、彼女はこの冬、英国のオールウェザー戦線から離れることを決心した。

 ドイル騎手は10月22日(土)にこう語った。「これまで世界中を旅してきましたが、長期で滞在することはありませんでした。今回が一番長い滞在になります。とても楽しみにしています。ここ5~6年連続で冬場はオールウェザーの競走で騎乗して多くの勝利を挙げてきました。でも過酷なのです」。

 「そのおかげで今の私があります。だけどこれまでは、英国での騎乗活動を離れてコネクションを失うことを恐れていました。以前は心配症だったのであまり自信がなかったのですが、ここ数シーズンを終えた今、やり残したことにチャレンジしなければ、二度とできないと思うのです」。

 マーカンド騎手とともに日本での2ヵ月間の騎乗免許を取得したドイル騎手は、22日(土)にニューベリー競馬場で騎乗していた。「月曜日に渡航して、水曜日にJRA(日本中央競馬会)の関係者に会い、週末に東京競馬場で騎乗する予定です」。

 「私たちにとって日本で騎乗するのは初めてです。あちらでかなり長く騎乗してきたライアン・ムーア騎手に話を聞きました。トムはあちらで何度か短期騎乗したフランク・ベリー元騎手と話したようです。彼らはたくさんのアドバイスをくれましたが、きっと現地で働きながら学ぶことになるでしょう」。

 「正直なところ、実際にその場に行って活動するまで何が起こるか分かりません。すでに騎乗依頼をいただいていることは励みになりますね。エージェントや通訳もいるので忙しくなることを期待しています。しかし未知の領域に踏み込むのですからどうなるか分かりません」。

 「栗東トレーニングセンターでは週に2~3回騎乗することになるでしょう。ちょっといいと思いませんか?現地に行って通訳をとおして話すことで、トレセン全体の仕組みがよく分かるでしょうね」。

 東京都心部のマンションに滞在予定のドイル騎手は、騎乗したい場所のリストの中で東京はどれほど上位にあるかについて尋ねられこう答えた。「賞金額・日本競馬の名声・ここ数年の日本競馬の強さを考えるとトップでしょうね。このような機会を与えていただき本当に光栄です」。

 「滞在中に向こうの文化に触れ日本を少し見て回れたら素晴らしいと思います。ただ馬に乗るだけで、いろいろなことを知るというのは間違いなく大変だと思います」。

 ここ4年間は英国で毎年100勝以上を挙げてきたドイル騎手は、2週間後に行われるブリーダーズカップ開催に遠征する予定である。BCジュベナイルターフスプリント(G1)でアベイドロンシャン賞(G1)優勝馬ザプラチナムクイーンに、BCフィリー&メアターフ(G1)でナシュワに騎乗する。

 ドイル騎手は、「日本に1週間滞在して、翌週の火曜日には米国に渡航します。金曜日と土曜日にブリーダーズカップで騎乗して、そのまま日本に戻る予定です。チャンスのある2頭でブリーダーズカップに参戦できるのは素晴らしいことです」と語った。

By James Burn

(関連記事)海外競馬ニュース 2022年No.36「ドイル騎手とマーカンド騎手、待望の日本での短期騎乗が実現(イギリス・日本)

[Racing Post 2022年10月23日「'I was afraid but can't be now' - Hollie Doyle relishing winter stint in Japan」]


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