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2022年09月29日  - No.36 - 2

ドイル騎手とマーカンド騎手、待望の日本での短期騎乗が実現(イギリス・日本)[その他]


 一流ジョッキーのトム・マーカンド騎手とホリー・ドイル騎手は冬場に活動を減らすつもりはなく、2ヵ月にわたって日本で騎乗する予定である。

 日本での短期騎乗は2人とって初めてのことだ。彼らは過去2回、香港のインターナショナル・ジョッキーズ・チャンピオンシップに出場し、2021年はそろって2位になっている。

 マーカンド騎手とドイル騎手は、同じく英国人のライアン・ムーア騎手とデヴィッド・イーガン騎手、そして欧州のトップレベルのジョッキーであるクリストフ・スミヨン騎手、ミカエル・バルザローナ騎手、クリスチャン・デムーロ騎手と同時期に来日する。

 マーカンド騎手はこう語った。「10月26日から滞在しなければならないので、その数日前に出発するつもりです。日本での最終騎乗日はクリスマスになるはずなので、その後まっすぐ帰国する予定です」。

 「短期免許は新規申請の場合、最長で2ヵ月です。デヴィッド・イーガンは12月に3週間騎乗し、ライアンは日本に到着してから香港に行くまでの3~4週間騎乗することになります。私たちは2ヵ月フルの短期免許を申請して取得できたのですから最高ですね」。

 マーカンド騎手とドイル騎手は昨年、新型コロナ感染拡大防止による入国制限のために日本に行けなかったが、それから1年経ち、2人は日本での騎乗に向けてさらに張り切っている。

 ドイル騎手はこう語った。「変化があるのは良いことですね。毎年冬はずっと英国で過ごしてきたので、今こそ変えるときだと思います」。

 「経験を生かして良い騎手になりたいですし、少し世界を見てみたいと思っています。素晴らしいチャンスであり、申請を受理していただいてとても光栄です」。

 マーカンド騎手はこう続けた。「日本はいつも私たち2人が行きたいと思っていた場所で、申請を受理してもらうには順調な状態を保つ必要がありました。ここ2年ほどはとても幸運なことに、2人とも素晴らしい成績を収めています」。

 「昨年も申請したのですが、新型コロナによる入国制限で、政府がビザを発行してくれなかったのです。ずっと望んでいたことですが、今年初めて実現します」。

 「新しい場所で経験を積むチャンスを得ることも冬場に海外へ行く理由の1つであり、少しだけ日常の決まり事から離れることができます。心身ともにまっとうな状態に戻し、新たなシーズンに向けて鍛えなおす機会がもたらされます」。

 「ここ数年、ビーチに長時間座っているのは性に合っていないと分かりました。遠征して何か違ったことをするほうが私たちを再起動させるのにふさわしいのです。クリスマスまで英国で過ごすとすれば、1年がとてつもなく長いように感じるでしょうが、日本に行っていろんな場所を訪れることができれば刺激的だろうと思います」。

 近年、日本競馬は国際的に成功している。マーカンド騎手はドバイワールドカップカーニバルでの日本馬の圧倒的な強さを目の当たりにしたことで、日本で騎乗するのを楽しみにしている。

 「日本馬はどこか違っていますね。以前から日本馬は世界中に遠征してきましたが、ここ2~3年は圧倒的な強さを見せています。そのような馬を作りだしているところに乗りに行きたくないわけがありません」。

 「豪州の競馬ファンがどういうものか経験したことがあります。彼らは英国の競馬ファンと比べてまったく別次元です。日本もまた、競馬を楽しむ人々の数という点で一歩上を行くのではないでしょうか。日本競馬は素晴らしい仕組みを確立していて、間違いなくうまく機能しています」。

 マーカンド騎手は豪州・ドバイ・香港で勝利を収めており、海外で騎乗することにも慣れており、日本にも順応できると考えている。

 「美浦と栗東に2つのトレセンがあり、それぞれに数千頭がいるようです。個々の調教師が独立していて完全に分離されているニューマーケットとは少し違いますね。世界のどこへ行っても順応しなければなりませんが、現実は競馬の本質は変わらないので、周囲の環境に合わせて調整しているだけなのです」とマーカンド騎手は付け加えた。

By Harry Wilson

[Racing Post 2022年9月22日「'How can you not want to go?' - Marquand and Doyle set for Japanese adventure」]


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