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2021年11月25日  - No.44 - 1

カー騎手、最高裁への訴えを経て11月末に騎乗再開(オーストラリア)[その他]


 豪州のリーディングジョッキー、ジェイミー・カー騎手(25歳)は早ければ11月末にも騎乗を再開できる見通しである。新型コロナ感染防止のロックダウンの指針に違反して裁決委員に誤解を与えたとしてカー騎手には2ヵ月間の追加の騎乗停止処分が科されたが、最高裁への訴えが認められたのだ。

 カー騎手は、8月25日にモーニングトン半島(ヴィクトリア州)のエアビーアンドビー(民泊)でパーティーを開いたことで厳しいロックダウンルールを破ったとして、レーシングヴィクトリア(RV)から騎乗停止処分を受けた5人の騎手のうちの1人だった。

 当初3ヵ月間の騎乗停止処分を受けていた同騎手は、裁決委員に誤解を招くような情報を提供したとしてヴィクトリアレーシング裁決機関(VRI)からさらに2ヵ月間の騎乗停止処分を科された。しかし11月17日の最高裁への訴えを経て、この追加処分は取り消された。

 カー騎手はこの裁定に対して喜びを表明し、ツイッターにこう投稿した。「当然、この結果にとても満足しています。これで前進することができます。一刻も早く好きなことを再開したいです。それは騎乗することと素晴らしいこの業界のメンバーに戻ることです」。

 騎乗停止期間が11月25日に終了するカー騎手はこう続けている。「この3ヵ月間、やさしい言葉かけてくれたり、心の支えになってくれたりした皆さんに感謝したいと思います。とても苦しい時期に本当に慰められました」。

 「前回も言いましたが、これ以上公にコメントすることはありません。競馬場で会いしましょう!」

 カー騎手は騎乗停止処分を受けた5人のうち一番早く騎乗を再開する。最高裁のリチャード・ニール判事は"同騎手が調査中裁決委員に故意に誤解を与えたわけではない"という裁定を下したのだ。

 カー騎手は今回の騎乗停止処分により、メルボルンカップ(G1)で騎乗できなかった。昨年はこのレースでは、プリンスオブアラン(チャーリー・フェローズ厩舎)に騎乗して3着に入っていた。

 カー騎手のほかに、マーク・ザーラ騎手、ベン・メルハム騎手、イーサン・ブラウン騎手、セリーヌ・ゴードレー騎手が8月の違法な集まりで新型コロナ感染防止のプロトコルに違反したことが判明している。

By Arvin Chadee

 (関連記事)海外競馬ニュース 2021年No.32「ジェイミー・カー騎手、感染防止のルール違反で春カーニバル欠場(オーストラリア)」、No.36「ジェイミー・カー騎手への5ヵ月間の騎乗停止処分は適切か?(オーストラリア)

[Racing Post 2021年11月17日「'See you at the races' - Jamie Kah successful in appeal against additional ban」]


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