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2020年01月23日  - No.3 - 4

フランケルの主戦を務めたクウィリー騎手が障害に転向(イギリス)[その他]


 無敗のフランケルとコンビを組んだトム・クウィリー(Tom Queally)騎手(35歳)は、より多くの勝鞍を挙げるために障害競走へ転向しようとしている。

 フランケルの14戦すべてに騎乗したクウィリー騎手は、障害騎手の免許を取得している。1月16日にマーケットレーゼン競馬場の牝馬限定のバンパー競走(L)で、ザゲッタウェイスター(The Getaway Star)に騎乗してパニックアタック(Panic Attack)の2着となった。

 ザゲッタウェイスターを管理しているのは、同騎手の弟でアイルランドのウォーターフォードを拠点とするデクラン・クウィリー調教師である。トムとデクランの兄弟は元旦に、トラモア競馬場のハードル競走(2マイル5ハロン)をオーウェンアクッララス(Owenacurra Lass)で制している。

 クウィリー騎手はリングフィールド競馬場の平地騎手限定ハードル競走で2度優勝した経験がある。同騎手はこう語った。「デクランは、優秀なバンパー競走馬を数頭管理しています。必要であれば、ハードル競走やチェイス競走でも騎乗できます」。

 「英国では、平地と障害の両方で活動する調教師の管理馬に乗ってきました。それに障害競走関係者を沢山知っています。ナイジェル・トゥウィストン-デイヴィーズ(Nigel Twiston-Davies)厩舎(障害)の調教で乗ることもありましたし、アラン・キング(Alan King)厩舎(障害&平地)の馬にもよく乗せてもらいました。フィリップ・ホッブス(Philip Hobbs)厩舎(主に障害)のビッグイージー(Big Easy)で2014年ロシア皇太子H(ニューマーケット)を制したこともあります」。

 クウィリー騎手は2008年~2011年の4年間、英国で毎年100勝以上挙げた。しかし、2019年は15勝しかできなかった。

 同騎手は今シーズン、障害競走で自らを試そうとしているが、オールウェザーの平地競走でも騎乗し続けるつもりであり、こう語った。

 「これは第二の策ですが、安心して挑戦できる範囲です。冬になって体重が少し増えたので、障害で騎乗するにはちょうど良い状態です」。

 「大きな騎乗依頼はまだもらっていません。"何を遊んでいるのだ?"と肩を叩いてくる人もいません。しかし、これこそ私がやりたかったことで、今がそのチャンスです」。

By Andrew Dietz

 (関連記事)海外競馬ニュース 2013年No.48「クウィリー騎手、セシル厩舎を去る(イギリス)

[Racing Post 2020年1月16日「Frankel's rider Tom Queally ready to test himself as a jump jockey」]

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