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TOPページ > 海外競馬ニュース > 2011年メルボルンカップ優勝馬ドゥーナデンが13歳で死亡(イギリス)[生産]
海外競馬ニュース
2019年05月09日  - No.17 - 4

2011年メルボルンカップ優勝馬ドゥーナデンが13歳で死亡(イギリス)[生産]


 2011年メルボルンカップ(G1)の優勝馬ドゥーナデン(13歳 2013年ジャパンカップ5着)は、供用されていたオーヴァーベリースタッド(Overbury Stud)の囲い放牧地で事故に遭い、安楽死措置が取られた。同馬はファハド殿下のパールブラッドストック社(Pearl Bloodstock)により所有されていた。

 ドゥーナデンはメルボルンカップでG1馬9頭を負かして優勝しただけでなく、香港ヴァーズ(G1)やコーフィールドカップ(G1)も制し、国際的活躍馬として名を成した。

 故郷のフランスでも、バルブヴィル賞(G3)などを制して6勝を挙げた。

 ファハド殿下のレーシングマネージャーを務めるデヴィッド・レッドヴァース(David Redvers)氏はこう語った。「ドゥーナデンは殿下やその家族を競馬に夢中にさせました。ドゥーナデンのメルボルンカップ優勝により、まだ若かった殿下には競馬がもたらすあらゆるチャンスが開かれました。彼は完全に家族の一員でしたので、今日は悲しみに暮れています」。

 ファハド殿下はこう述べた。「ドゥーナデンは私の人生を変えた馬です。メルボルンカップで優勝した日は一生忘れないでしょう。彼は格別の馬でした。不屈で、強く、信じられないほど闘争心にあふれていました。キプコ社(Qipco)が初期段階で競馬への投資を増大させたのは、ドゥーナデンの成功によるところが大きいです。ひどい喪失感に襲われています」。

 ドゥーナデンは頂点に上り詰めたものの、その生い立ちはとてもつつましいものだった。同馬は、エドゥアール・ドゥカーズ(Edouard Decazes)氏により生産され、父はG2勝馬ニコバー(Nicobar)、母は未出走馬ラマルリア(La Marlia 父カルドゥネヴェ)である。当歳時に2006年12月のアルカナ社のセリに上場され、オランダのオーナーブリーダーであるジェティ・ファン・デア・ユルスト(Jetty Van Der Hulst)氏にわずか1,500ユーロ(約19万円)で購買された。

 レッドヴァース氏はこう語った。「ドゥーナデンは本当に愛されていました。ニューマーケットのロングホールズ調教場(Longholes)には彼の大きな銅像があり、どれだけ愛されていたかを表わしています。悲惨なことに、この事故は2013年愛1000ギニー(G1)優勝馬ジャストザジャッジ(Just The Judge)に安楽死措置を取らなければならなかった日に起こりました。これらの馬を世話した者にとってとてもつらい日であり、とりわけファハド殿下にとっては悲壮な日です」。

 「彼が世界を股にかけて多くの賞金を稼ぐことができたことや、勝利をもぎ取るために耳を後ろに寝かせて勇敢に走るスタイルは、驚異的な馬の証でした。これはミケル・デルザングル(Mikel Delzangles)調教師の手腕によるものです」。

 ドゥーナデンは昇級してゆき、フランスで何度か転厩した。そして4歳のときにファハド殿下に購買され、デルザングル調教師に手掛けられるようになったときに、最高の勝利を掴んだ。

 レッドヴァース氏はこう続けた。「彼がどういう性格をしていたかは、ずっと忘れないでしょう。これまで関わった馬の中で最も利口な馬だったことは、疑いの余地がありません。そして何よりも肝が据わっていました。ゴール板がどこにあるのかはっきり認識していました。このような馬は私が関わった中で一頭だけでした。比肩しうる馬はロアリングライオン(Roaring Lion)だけです」。

 「彼はほぼ単独で、競馬へ数千万ドルもの投資を引き付けるのに貢献しました。キプコ社やカタールレーシング社の設立のきっかけとなった立役者であることも確かです。そのことで、ずっと記憶にとどめられるでしょう」。

 ドゥーナデンは8歳まで現役を続けた。生涯獲得賞金は527万1,584ポンド(約7億6,438万円)。2015年にオーヴァーベリースタッドで種牡馬入りし、初年度種付料は3,000ポンド(約44万円)だった。初年度産駒からは勝馬5頭が出ている。一番の優良産駒は、4月29日にサウスウェル競馬場で12馬身差の勝利を決めて無敗を守っているランチハンド(Ranch Hand キングズクレアスタッドの自家生産馬)である。

 ドゥーナデンの初年度産駒は今年3歳となっており、父の足跡を辿って優秀な成績を収めていくだろう。

 レッドヴァース氏は、「ドゥーナデンは、あまり生殖能力が高い方ではなく種付けの機会は限られていましたが、種牡馬として比較的素晴らしいスタートを切りました」と述べた。

 オーヴァーベリースタッドのサイモン・スウィーティング(Simon Sweeting)場長は、「ここでドゥーナデンを供用できたことは大変光栄でした。彼に関わることができたことを嬉しく思っていたので、このように早く他界してしまったことはとても残念です」と語った。

By James Thomas

(1ユーロ=約125円、1ポンド=約145円)

 (関連記事)海外競馬ニュース 2014年No.36「メルボルンカップ勝馬ドゥーナデン、来年より種牡馬生活開始(イギリス)」

[Racing Post 2019年5月2日 「Redvers hails 'one of the family' as Melbourne Cup hero Dunaden dies aged 13」]


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