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2017年02月23日  - No.8 - 4

G1優勝牝馬ロイヤルデルタ、出産後の合併症で死亡(アイルランド)[生産]


 G1を数回制したロイヤルデルタ(Royal Delta 9歳)は、2月初旬にクールモア牧場でガリレオ牝駒を出産した後、合併症のために死んだ。

 ロイヤルデルタ(父エンパイアメーカー)は2013年に現役を引退し、2014年繁殖シーズンにクールモア牧場で最高の種牡馬ガリレオ(19歳 父サドラーズウェルズ)と交配するためにアイルランドに輸送されたが受胎せず、翌年も同馬と交配したが流産となった。

 そして2016年に再びガリレオと交配して、ついに鹿毛の牝駒を出産したばかりだった。

 同馬の馬主であるベンジャミン・レオン(Benjamin Leon)氏はこう語った。「皆ひどい喪失感に見舞われています。しかし、毎日ロイヤルデルタの世話をしてくださったジェームズ・モックリッジ(James Mockridge)氏をはじめ、卓越した仕事をしてくれたクールモア牧場のチームに感謝しています。また、獣医師のウィリアム・コールマン(William Coleman)氏、パディ・メリガン(Paddy Merrigan)氏、ドン・ハニガン(Don Hannigan)氏、ガー・ケリー(Ger Kelly)氏の手厚いケアにも感謝いたします」。

 「人生において多くの幸福を味わってきましたが、ロイヤルデルタは私と家族に信じられないほど素晴らしい喜びをもたらしてくれました。素敵な場所や人々との親交、様々な経験を楽しむ機会を与えてくれました。彼女は何度もワクワクさせてくれた特別な馬であり、私たちはずっと感謝するでしょう」。

 ロイヤルデルタは故サウード・ビン・ハーリド(Saud bin Khaled)殿下のパリデス・インヴェストメント社(Palides Investments)により生産された。母はデルタプリンセス(Delta Princess 父エーピーインディ)である。ビル・モット(Bill Mott)調教師に管理され、3歳時にアラバマS(G1)とBCレディーズクラシック(G1)で優勝した。

 ハーリド殿下が亡くなった後、ロイヤルデルタは財産分散の一環として2011年キーンランド11月セールで売却された。バシルステーブル(Besilu Stables)のレオン氏は、同馬を獲得するために850万ドル(約9億7,750万円)もの大金を支払った。

 ロイヤルデルタは2011年、エクリプス賞の最優秀3歳牝馬に選出された。馬主が変わった4歳シーズンも、ベルダム招待S(G1)で優勝し、BCレディーズクラシック(G1)の連覇を果たした。5歳シーズンでは、デラウェアH(G1)の連覇を果たし、パーソナルエンサインS(G1)で優勝した。

By Zoe Vicarage

(1ドル=約115円)

(関連記事)海外競馬ニュース 2012年No.1「ロイヤルデルタ、850万ドルで購入され現役続行(アメリカ)

[Racing Post 2017年2月10日「Grade 1 heroine Royal Delta dies after foaling complications」]


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