春節を迎え、競馬場に10万人近くが来場(香港)[開催・運営]
春節を迎えた香港のシャティン競馬場とハッピーバレー競馬場に、2月2日約10万人もの人々が午年を祝うために来場した。
アキードモフィード(Akeed Mofeed 5歳)は、開催日(12月8日)にシャティン競馬場において香港カップ(G1)を優勝以来の出走となるG3競走センテナリーヴァーズを優勝し、この日シャティン競馬場に集まった9万人ものファンの前で主役を演じた。
英国産のダーレー牧場のドバウィ(Dubawi)産駒であるアキードモフィードはダグラス・ホワイト(Douglas Whyte)騎手の鞭の一振りに積極的に反応し、得意の追い込みで1800m(芝)を1分46秒82で走り、猛追してきたアシュキール(Ashkiyr)をクビ差で破った。
パン・スタン(Pan Stung)氏所有の同馬を管理するリチャード・ギブソン(Richard Gibson)調教師は、「私たちは出走馬の中でアキードモフィードが一番強いと分かっていましたが、十分に調教できたかが唯一の問題でした。同馬は素晴らしい競走馬で、積極的に反応し、とても強い印象を与えました」と語った。
このレースはアキードモフィードにとって、3週間後に同競馬場で施行される香港ゴールドカップ(G1 2000m)に向けてのものであった。同馬はドバイ遠征の候補馬でもあり、3月29日開催の総賞金1,000万ドル(約10億円)のドバイワールドカップ(G1)と総賞金500万ドル(約5億円)のドバイデューティフリー(G1)の両方に登録しているが、ギブソン調教師は香港ゴールドカップの結果を見て決定すると語った。
アキードモフィードはラバブラッドストック社(Rabbah Bloodstock Ltd.)により生産され、母はワンダーホワイ(Wonder Why 父タイガーヒル)。競走生活をアイルランドのジョン・オックス(John Oxx)厩舎でスタートさせ、カラ競馬場で施行された2012年愛ダービー(G1)でキャメロット(Camelot)の4着となっている。同馬はその後コーク競馬場でステークス競走を5馬身差で制し、2013年に香港に移籍した。
香港ジョッキークラブのCEOウィンフリード・エンゲルブレヒト-ブレスケス(Winfried Engelbrecht-Bresges)氏は、この日の競馬開催が午年の初日に相応しい素晴らしいものであったと語った。
そして次のように続けた。「素晴らしい天候に恵まれ、数々の特別な企画が進行し、非常にエキサイティングで激しいレースがいくつか展開されました。両競馬場で9万8,149人の人々が午年を祝いました。私たちはシャティン競馬場に9万人集めるという目標を定めていたので、それを達成したことになります」。
この日の賭事売上げは15億1,200万香港ドル(約196億5,600万円)だったが賭事売上げは二次的なものだと、エンゲルブレヒト-ブレスケス氏は述べた。
「賭事売上げは昨年とあまり変わりませんが、本日のような私たちにとって最大の競馬開催日は、一番大事なことは賭事売上げではなく、人々が競馬と私たちが競馬場で企画したイベントを楽しむことです」と同氏は付言した。
By Myra Lewyn
(1香港ドル=約13円)
[bloodhorse.com 2014年2月2日「Hong Kong Ushers in Chinese Year of Horse」]