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2026年10月22日  - No.38 - 1

米ジョッキークラブが2027年産駒頭数を予測(アメリカ)【生産】


 米ジョッキークラブ(TJC)は、北米の2027年度産駒のサラブレッド登録頭数が16,500頭になると予測している。2026年産駒頭数の予測は17,000頭であった。

 推定産駒数は、現時点で受理されている2026年シーズンの種付牝馬報告(Reports of Mares Bred:RMBs)より算出された。RMBsは毎年8月1日が提出期限である。10月1日までに提出されたRMBsによると、北米の2026年シーズンでは670頭の種牡馬が23,932頭の繁殖牝馬に種付を行った。

 いずれも、昨年の同じ報告段階と比較して減少しており、種牡馬頭数は9.2%減、種付牝馬頭数は3%減となっている。両指標における近年の減少傾向が今年も続いている。

 TJCは、2026年の繁殖シーズンに関して、さらに2,000~3,000頭の種付報告が上がってくると推測している。

 報告のあった繁殖牝馬のうち180頭は「繁殖牝馬インセンティブプログラム」の対象馬だ。この制度は、TJCが定める基準を満たした繁殖牝馬から生まれる2027年産駒について、登録料を免除するものである。一度は繁殖から引退したとみられる牝馬に再び注目を集めることを目的として2024年12月に発表された。本プログラム対象馬の一覧は、TJCの双方向登録システム(Interactive Registration)を通じて閲覧が可能で、種牡馬、母父、年齢、獲得賞金額、レースクラスなど、12の項目からデータを絞り込むこともできる。

 以下の表は、北米において、過去5年間に供用されていた種牡馬の頭数と種付けされた繁殖牝馬の頭数を示している。各年10月1日までにTJCに報告されたものに基づいた数字だ。
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 2026年に報告のあった全種牡馬のRMBs統計データは、TJCサイト内の「ファクトブック(Fact Book)」セクションで閲覧可能であり、種牡馬、種付牝馬頭数、州ごとに並べ替えることができる。

 従来、ケンタッキー州が北米のサラブレッド生産を牽引してきた。2026年には、同州で報告のあった種牡馬187頭が北米全体の69.68%に相当する16,677頭の繁殖牝馬に種付を行った。種牡馬の繋養地別データは、ファクトブックで閲覧できる。ケンタッキー州は、サラブレッド生産において伝統的に全米トップの地位を占めているだけでなく、ゲーム機ヒストリカル・ホースレーシング(HHR)の収益が充実した生産・競走事業の財源となることで、その恩恵も受けている。

 下の表は、10月1日までにTJCに報告された2026年シーズンの種付牝馬頭数別の種牡馬の分布を示している。

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以下の種牡馬は200頭以上の牝馬に種付した

 2026年に最も種付頭数が多かったのはシエラレオーネ(Sierra Leone)で293頭だった。以下、ティズザロー(Tiz the Law)288頭、シチズンブル(Citizen Bull)261頭、ガンランナー(Gun Runner)250頭、ガナイト(Gunite)236頭、ノットディスタイム(Not This Time)230頭、ドレインザクロック(Drain the Clock)227頭、 ロックド(Locked)226頭、ヴェコマ(Vekoma)224頭、ガーヴィン(Girvin)223頭、ゴールデンパル(Golden Pal)221頭、プラクティカルジョーク(Practical Joke)219頭、コーニッシュ(Corniche)216頭、ヤウポン(Yaupon)214頭、バーンズ(Barnes)211頭、ジャスティファイ(Justify)205頭、ゴールオリエンテッド(Goal Oriented)201頭と続いた。

2026年の数値が示すもの

 TJCはこれまで、種付牝馬報告の統計データに解説を加えることなく公表してきた。しかし今年は、実効性のある成果をもたらす新たなプログラムや取り組みについて十分に検討するため、統計データに加えて、これらの数字が示すものについて、TJCの見解も併せて共有する。本セクションの数値は、2026年10月1日までに報告された北米の種付牝馬頭数を、2025年の同時期と比較したものである。

 北米の生産規模は引き続き縮小傾向にあるものの、種牡馬頭数は種付牝馬頭数を上回る以速さで減少した。2026年10月1日までに報告された、北米における種付牝馬頭数は23,932頭で、昨年同時期の24,662頭から3%減少した。一方、同期間において、種牡馬頭数は738頭から670頭へ9.2%減少した。その結果、種牡馬1頭あたりの平均種付頭数は33.4頭から35.7頭へ増加し、生産市場における一部の種牡馬への集中が継続していることを反映している。

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ケンタッキー州は市場シェアを拡大し続けた

 ケンタッキー州では、供用する種牡馬頭数が2頭減少したにもかかわらず、種付牝馬頭数は16,677頭と、2025年比で1.9%増加した。北米全体の種付牝馬に占めるケンタッキー州のシェアは66.4%から69.7%に上昇し、同州の種牡馬1頭あたりの平均種付頭数は86.6頭から89.2頭に増加した。現在、ケンタッキー州は北米の種牡馬頭数のわずか27.9%を占めるに過ぎないが、種付牝馬総数では70%近くを占めている。

ケンタッキー州以外では、生産活動が急激に縮小した

 ケンタッキー州を除くと、北米全体の種付牝馬頭数は前年の8,292頭から7,255頭へ12.5%減少し、種牡馬頭数も549頭から483頭へ12%減少した。これらデータは、生産活動の縮小がケンタッキー州以外の地域で発生したことを示しており、多くの地域で従来から実施されている生産を振興するプログラムが依然として逆風に直面していることを示している。

一部の主要な生産地域でも減少が見られた

 カリフォルニア州では、種付牝馬頭数が13.9%減、種牡馬頭数が14.9%減となった。フロリダ州でも、種付牝馬頭数が14.6%、種牡馬頭数が22%減少した。また、種付牝馬頭数は、オンタリオ州で23.2%、ルイジアナ州で43.3%、プエルトリコで32.7%、ウェストバージニア州では20.2%の減少となった。これらの数字は、多くの伝統的な生産振興プログラムが引き続き厳しい状況に置かれていることを示している。
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ニューヨーク州では増加が見られた

 ニューヨーク州では、種付牝馬頭数が1,119頭から1,278頭へと14.2%増加し、種牡馬頭数も29頭から34頭へと増加した。主要な生産が行われている州の中でも、ニューヨーク州は引き続き成長市場として際立っており、業界全体が縮小傾向にある中でも、充実した州産馬振興プログラムがもたらす影響力を示している。

いくつかの小規模な地域でも著しい増加が見られた

 オクラホマ州では、種付牝馬頭数が25.8%、種牡馬頭数が25%増加した。ケンタッキー州と同様に、州内のHHRによる追加収入の恩恵を受けているバージニア州では、2025年比で種付牝馬頭数が3倍以上に増加した。マニトバ州、ワイオミング州(こちらもHHRの収益の恩恵を受けている)、アリゾナ州、アイオワ州でも、種付牝馬頭頭数の増加が記録された。これらの地域は市場全体に占める割合は小さいものの、地元のビジネスチャンスや振興策に対する生産者の信頼さえあれば、成長し続けることが可能だと証明している。
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なぜ重要なのか

 サラブレッド産業が直面する課題は、もはや単に産駒頭数の減少だけにとどまらない。今回のデータは、生産活動が特定の1つの州とごく少数の種牡馬にますます集中しつつあることを示している。健全なサラブレッド産業を維持するには、地元の牧場、雇用、馬主、生産者、競馬場を支える強力な地域の生産プログラムが不可欠である。業界が長期的な基盤の強化に取り組む中、州レベルで成功している取り組みを特定し、それらを他地域にも導入できるよう支援することが、引き続き優先課題となる。

州レベルの成長を牽引するリーダーシップ

 こうした取り組みを重視する観点から、TJCは「州生産者・地方振興プログラム担当ディレクター」という役職を新設して、ナジャ・トンプソン氏を任命し、10月28日付でTJCに着任することになった。トンプソン氏は、各州の生産者団体、競馬団体、その他の関連機関と連携し、成果を上げている振興プログラムや協力体制を特定するとともに、それらを他の州でも適応・展開できるよう支援する。

Edited Press Release

The Jockey Club

(関連記事)海外競馬情報 2025年No.40「米ジョッキークラブ、2026年産駒頭数の減少を予測(アメリカ)【生産】」

[bloodhorse.com 2026年10月13日「The Jockey Club Reports Declines in Breeding Activity」]


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