ベッティングショップへの締め付け強化で、英競馬界に新政権への懸念(イギリス) 【開催・運営】
悪いニュースは、アンディ・バーナム首相がベッティングショップに否定的な立場をとっているように見えることである。いくらか良いニュースは、彼が競馬に反対しているわけではないということである。彼自身、競馬を理解しているとさえ主張している。ただ、競馬が財政的に存続していく上で、賭事にどれほど依存しているかを彼が理解しているかは、それほど明確ではない。
首相が競馬に反対していないことは、ある程度の確信をもって言うことができる。なぜなら、競馬に反対する立場の人であれば、競馬場での一日を楽しんでいる姿を人目にさらすこと――ましてや、その様子を撮影されること――などまずないからである。そしてそれこそが、当時グレーター・マンチェスターの市長だった彼が、今年のグランドナショナルフェスティバルの金曜日にしたことなのである。
バーナム氏は、親しい友人であるリヴァプール市長のスティーヴ・ロザラム氏とともにエイントリー競馬場を訪れた際に、放送関係者でジャーナリストのピート・プライス氏による短いインタビューに応じた。プライス氏はその後、このときのやり取りをフェイスブックに投稿した。
「今日、私は少し恥ずかしく思っています」とバーナム氏は語り、近くにある自身の出生地を指さして、こう付け加えた。「私はオールドローンにあるキーブルドライブで生まれましたが、競馬場に来たのはこれが人生で初めてなのです。56年の人生で、今ようやくここに来ることができました。」
彼はまた、数人の競馬関係者とも交流した。その一人がエイントリー競馬場の会長であるジュリアン・テイラー氏であり、テイラー氏はバーナム氏としばらく話をするうちに、彼に好感を抱くようになった。
バーナム氏がサー・キア・スターマーの後任として労働党の党首および首相の座を目指していると、すでに盛んに取り沙汰されていたことを間違いなく念頭に置きながら、テイラー氏はバーナム氏とアフォーダビリティチェック(経済力チェック)や、競馬に賭けることとゲーム機の固定オッズ賭事端末(FOBT)を通じたギャンブルとを区別することの重要性について、建設的な話し合いができたと感じた。二人はまた、地元における英ジョッキークラブの地域貢献活動や、エイントリー競馬場とリヴァプール市との間にすでに築かれている強い繋がりをさらに強化するために現在進められている取り組みについても語り合った。
バーナム氏をパドックへと案内したテイラー氏は、今や彼のトレードマークとなったジャケットにTシャツという装いで今回が初観戦となるバーナム氏が、目にしたものに感銘を受けていると感じた。テイラー氏はまた、彼が人の話によく耳を傾ける人物であるとも感じた。
リチャード・フィリップス調教師もまた、バーナム氏と会った後に同じような印象を持った。もっとも、当時リー選挙区選出の下院議員だったバーナム氏が、この障害競走調教師に初めて好印象を与えたのは、遡ること2010年のことであった。
ゴードン・ブラウン氏の後任としての労働党党首をめぐる争いで、バーナム氏がエド・ミリバンド氏に敗れるのを目にしたにもかかわらず、フィリップス調教師は自身の助手であるゴードン・クラークソン氏に対し、バーナム氏がいずれ首相になることに34倍のオッズで賭けるようアドバイスした。
4月にエイントリー競馬場で交わされた会話の中で、フィリップス調教師は、自身が競走馬調教師としては、「青年社会主義者同盟(Young Socialists)」のメンバーだったことがある、ほぼ間違いなく唯一の存在であると話し、バーナム氏をくつろがせようとした。フィリップス氏はまた、かつて労働党のロビン・クック元外務大臣に同じ話をした際、クック氏から「私でさえ、そのメンバーではなかったよ!」と言われたというエピソードも披露した。
続いてフィリップス調教師は、レーシングポストのコラムで自ら最初に発案した素晴らしい取り組みであるナショナル・レースホース・ウィーク(NRW)について話した。バーナム氏は「素晴らしい、よくやったね」と称賛した。フィリップス調教師はバーナム氏について「実に魅力的な人物」という印象を持ち、今後の活躍を祈る言葉をかけると、バーナム氏はそれに感謝した。そして二人が別れる間際、バーナム氏はフィリップス調教師の心に強く残る言葉をもう一つ口にした。
リヴァプール郊外のこの地に5万3,000人以上の観客を集めた競馬というスポーツについて、自分が決して馴染みのない人間ではないと説明し、バーナム氏は言った。「私はエイントリーで生まれ、ヘイドックに住んでいます。競馬のことは分かっています」。
これらは空疎な言葉であったのだろうか。ベッティングショップに関する首相の最近の挑発的な発言や「原則許可方針」を廃止するという彼の決定を考えると、それらの言葉が実際に空疎なものであったのではないかと思わざるを得ない。
事実関係の正確さと発言のトーンという点でも、首相がベッティングショップを「いかがわしい事業」や「悪質な事業者」と関連付けたのは完全な間違いであった。営業するにはライセンスを取得しなければならないベッティングショップは、いかがわしい存在でも悪質でもない。また、成人向けゲームセンターや電子タバコ店と同じものでもない。多くの人々は中心街でそうした店舗が減ることを望むだろうが、ここで挙げた業態のどれも、異業種の出店を妨げているわけではない。ほとんどの中心街には、すでにうんざりするほど多くの空き店舗が存在している。政治家たちがいくら昔を懐かしもうとも、私たちを古き良き時代へと連れ戻そうと、八百屋や肉屋、パン屋が出店の順番を待っているわけではないのである。
懸念されるのは、首相がベッティングショップを「私たちの地域社会にとって良くない」ビジネスであるとも表現した問題のSNS動画を、新たに賭事および競馬を担当するヴィッキー・フォックスクロフト大臣がリポストしたことである。これは、彼女と賭事・競馬のいずれの業界との関係にとっても、良い兆候とは言えない。
我々は、賭事に関してますます悪化する言葉遣いに対して、断固として異議を唱えるべきである。反対派の活動家マット・ザーブ=カズン氏は、この業界を擁護する人々――そしておそらくはベッティングショップを擁護する人々――をも「クズ」と表現し、自らの品格を貶めた。だが、彼らはクズなどではないし、ザーブ=カズン氏自身もまたクズではない。極めて重要なこの議論に必要なのは、侮辱ではなく洞察なのである。
もちろん、ブックメーカーたちが現在一部の人々から注がれている蔑視について、自ら招いた面が全くないなどと主張するのは滑稽であろう。かつてゲーム機の固定オッズ賭事端末を貪欲に導入したことがベッティングショップのあり方を変え、さらには、ベッティングショップが現在どのようにみられているかも変えてしまったのかもしれない。しかし残念ながら、過去を変えることはできない。
競馬業界とギャンブル業界にとって目下の緊急の課題は、バーナム政権とのより良い関係を築くことである。バーナム氏自身も、2020年10月、過酷なロックダウン制限に直面する中、ベッティングショップの従業員も保護を必要とする人々に含まれると主張していたことを思い出すべきである。彼らは当時、確かに保護を必要としていた。そして今、バーナム氏自身による一連の乱暴な発言の結果として、彼らは再び保護を必要としているのである。
バーナム首相は、まだ一般議員だった当時に競馬と賭事について情熱的に語っていた内閣府大臣のサリー・ジェイムソン氏の言葉に耳を傾けるべきである。彼はまた、リサ・ナンディ文化相が下院において、賭けをすること――特に競馬に賭けること――は「何百万もの人々に喜びをもたらす」と述べたことも思い出すべきである。首相が自身のSNS投稿の一つでNRWについて肯定的な発言をすれば、競馬界の懸念の一部は和らぐはずである。
しかしながら、言葉も重要ではあるが、行動はそれ以上に雄弁である。わずか4ヶ月前、初めてエイントリー競馬場を訪れた際、首相は競馬を「理解している」と語っていた。彼は今、あの言葉が本心からのものであったことを行動で示す必要がある。
By Lee Mottershead
[Racing Post 8月16日「'I was born in Aintree and I live in Haydock. I get racing' -
Andy Burnham's claim that he understands the sport already looks dubious」]

























