競馬には、まだ世界で最大2億人規模の新規ファンが存在する(国際)【開催・運営】
水曜日(6月3日)に公表された報告書によると、競馬は一般的なスポーツ愛好家やエンターテインメント、大規模イベントのファンを取り込むことができれば、最大2億人に上る新たなグローバルな顧客を開拓する機会があるという。
同調査によると、その実現のためには、競馬界はデジタル環境を改善し、賭事の対象としてではなくまずスポーツとして自らを位置付け、さらに世界規模での連携を強化する必要があるという。
「競馬の顧客層拡大の可能性(The Horse Racing Audience Opportunity)」と題されたこの報告書は、レーシング・ポスト紙の親会社であるスポットライト・スポーツ・グループ社によって作成されたもので、競馬の世界的なファン層と、今後10年間の成長を左右する戦略について分析している。
この報告書は、グローバルカスタマーインサイツ社、プライスウォーターハウスクーパース社、トゥーサークルズ社、および英国競馬独自の「プロジェクト・ビーコン」による消費者調査をまとめるとともに、香港ジョッキークラブ、アスコット競馬場、ホース・レーシング・アイルランド、日本中央競馬会、オーストラリアのビクトリア・レーシングクラブからの協力・知見が集約された。
アスコット競馬場のCEOであるフェリシティ・バーナード氏は、アスコット競馬場としては競馬に対して世界的に見て「巨大な」可能性を見出しており、主要なレース開催日は人々を生涯にわたる競馬ファンへと変える好機だと述べた。
さらに彼女は次のように付け加えた。「実際に来場している人であれ、離れた場所で観戦する人であれ、ライブ体験に関連して私たちが発信するコンテンツは極めて重要です。報告書が指摘しているように、競馬のデジタルコンテンツを新たなファンに届くよう発展・進化させる必要があります。この調査から得られた知見は、業界全体がより計画的かつ大規模にその実現に取り組む上で役立つでしょう」。
この報告書によると、競馬の世界的なファン層は3,600万〜4,800万人と推定されているが、一般的なスポーツファン、大規模イベントやエンターテインメントに関心の高い層の中から、適切な手段を用いれば最大2億人をコアな競馬ファンへと転換できる可能性があるという。

これには若年層を惹きつけるという利点もあり、25~44歳の層は平均よりも18~20%高い確率でスポーツファンである傾向があり、16〜24歳の層は大規模イベントへの関心がより高い傾向にある。
また、この報告書は競馬との接し方が変化していることにも言及し、競馬の観客の85.9%が「モバイルファースト」であり、コンテンツ利用のピークが午後6時から午後11時の間にあるというデータを提示している。
さらに、新規ファン向けに単一で統合されたデジタル上の入口を構築するという点で、競馬はF1の成功例に倣うべきだと提言している。
しかし報告書は、対象となる顧客層によってコンテンツとの関わり方は異なること、既存のファンの支持と熱意を維持することも重要であることを認め、香港ジョッキークラブのCEOであるウインフリート・エンゲルブレヒト⁼ブレスゲス氏の「最も強力な顧客戦略は、顧客それぞれのニーズや行動を理解することに基づいて構築される」という発言を引用した。
また、ブレスゲス氏は次のように述べている。「競馬をまずスポーツとして提示すれば、新規ファンの約70%はいずれ馬券購入にも関わるようになります。ファンになってもらうことが先で、賭事はその後に続くのです」。
報告書は、可能な限り幅広い観客を惹きつけるためには、競馬を賭事商品ではなくスポーツとして売り込むべきだと主張した。
しかし一方で報告書は、若年層にとって魅力ある存在であり続けるためには、競馬をよりわかりやすく親しみやすいものにする必要があると指摘した。
過去に競馬でシリーズ化を試みたものの失敗した例があることを認めつつ、報告書は「主要レースを、シーズン全体を通じた一つのドラマとして連続的に配置することで、ファンは競馬のストーリーを追いやすくなる」と主張した。
「現在、ライトファンは競馬の主要競走の重要性を理解していない」と報告書は述べている。「それらの競走の背景や意義をよりわかりやすく提供することで、競馬は新たな若年層の観客を惹きつけ、盛り上がりを生み出す可能性を高めることができるだろう」。
また、この報告書は、競走馬、騎手、調教師に関する明確で分かりやすいランキング制度の創設も求めた。
「最高の競馬体験とは、感情や雰囲気、そして人々がこのスポーツそのものに魅了されることを軸に築かれるものです」とバーナード氏は述べ、「それによって賭事を超えた長期的な関与が生まれるのです」と語った。
また、この報告書では、馬券購入の体験をよりシンプルにすることが好ましい結果につながると主張し、新規の観客は「賭けようとする際に敷居の高さを感じてしまう」と指摘した。
「競馬は、理解しやすい直感的な賭け方に重点を置くべきであり、競馬に関する深い知識を必要とする馬券だけを提供することから脱却すべきである」と付け加えている。
報告書は、「何もしないという選択肢はもはやない」と警告して締めくくられた。
さらに次のように述べている。「競馬界のあらゆる分野において、競馬の未来を守るために、今すぐ行動を起こすことが急務である。競馬がその存在意義を維持するためには、より多くの人々がその物語を追いかけたくなるようにしなければならない」。
By Bill Barber
[Racing Post 2026年6月3日
「New report reveals an untapped global audience of 200 million for racing」]

























